■連載/ペットゥモロー通信
下を向きすぎていませんか?
多くの場合、床上に愛犬のごはん皿を置いて食事を与えているかと思います。
しかし、食器の高さが低すぎると、食べた物は一度食道を上に上がってから首の後ろで胃に向かって落ちるようになります。この体勢は、老化や病気などが原因で嚥下力が落ちると食べたものがうまく飲み込めず、食事中にむせたり食道に停滞した食べ物を吐き出したりしてしまうことがあるといわれています。
最近は、犬が四つ足で立った時の胸の辺りから少し下げた位置が犬にとって食事のとりやすい食器の高さ、といわれることも。高さを調整するには、ごはん皿の下に台などを置くのがおすすめです。高さ調整機能がついているもの、固定されているものなどあるので、犬がごはんを食べているときに、お皿を上下に動かしどのくらいの高さの台があれば食べやすいのか、確認してみるといいでしょう。
食事中に手を出すと怒ったり嫌がったりする犬の場合は、手近な箱などで大体の高さを見ることが可能です。
毎日の食事なので、愛犬が無理なく食事を楽しめるように工夫してあげる、その姿勢が大事ですね。
文/大原絵理香
構成/ペットゥモロー編集部