「住めない」「売れない」「管理費用もない」の三重苦!実家の空き家問題への対処法(2017.05.20)
「実家」はあなたが思うほど簡単には売れない! 維持できない! でもお金もない! ではどうする?
◎「空き家」の処置は立地条件が成否のカギ
実家が「空き家」となった時、「売却」「賃貸」「保有」の選択肢があるが、最もコスト面で有利なのは売却だ。
「今後の人口減少から考えれば、よほどの好立地でなければ不動産の値上がりは期待できません。時間経過とともに値下がりすると考えるべきで、早めの売却が賢明でしょう」(公認会計士・税理士/山田さん)
賃貸は最も難しい選択肢。賃貸用アパートの空室が急増し、一戸建てやマンションの賃貸相場も下落しているからだ。
売却および賃貸のいずれにせよ、都心か郊外かなど立地条件によって成否は大きく左右される。その目安を左表にまとめたので参考にしていただきたい。
とはいえ、実家の処置をすぐには決められない人が大半で、保有するにしても放置は避けたい。特定空き家に認定されるリスクのほか、家屋が傷めば不動産価値も損なわれる。そこで、活用したいのがメンテナンスサービス。清掃や換気などの保守・管理を代行してくれるもので、税金の還付金がある「ふるさと納税」の特典とする自治体や、月額100円から提供するNPO法人も登場している。
「売却に関しては、親が存命中なら『リバースモーゲージ』という手もあります。自宅を担保に銀行からお金を借り、亡くなった後に自宅を売却して返済するローンです。売却を前提として住み続けるため、以後の〝事前準備〟がしやすいというメリットがあります」(山田さん)
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