人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【開発秘話】発売1年で累計出荷数1200万個を突破したグリコ『LIBERA』

2017.05.21

■一袋50gに対し難消化性デキストリンが5g

『LIBERA』に使われている難消化性デキストリンは、トウモロコシからできており、ほとんど無味無臭。味を阻害することなく機能が得られる、というメリットがあった。このメリットを生かし、チョコレート本来の美味しさを生かす味づくりを目指すことにした。

 難消化性デキストリンは5g使うことにした。これは、効果・効能の根拠とした研究論文の実験結果が5gであったことによる。ただ、難消化性デキストリンは粉状なので、配合比によってはザラザラとした食感になりやすいところがあった。『LIBERA』は1袋50g入りだが、これはザラザラ感を感じさせることなく、量的に満足でき、なおかつ買い求めやすい価格に設定できることから決まった。

 味はミルク味とした。「チョコレート本来の味をそのまま味わっていただき、なおかつ脂肪と糖の吸収を抑える効果があることを訴求したかったので、一番ベーシックなミルクチョコレートにしました」と佐野さん。日本人が一番食べ慣れているガーナ産のカカオマスを使い、ベーシックな美味しさを追求したという。

 味はベーシックだが、その反面、食感はユニーク。食べ始めがややザクッとしたものになっている。このような食感にしたのは、なめ溶かして食べるだけでなく、噛んで食べる人にも楽しんでもらえるようにしたためであった。

■封を切るとコピーが切れてなくなるようにした理由

『LIBERA』のターゲットは20〜30代の有職女性。このターゲットを意識して採用したのが、形状とパッケージであった。小さなキューブ状のチョコレートを、チャック付きパウチ容器に詰めることにした。

 キューブ状にしたのは、仕事中に食べるシーンを想定してのものだった。キューブ状にすれば、容器から取り出しやすい。さらに、手が汚れないように、光沢剤で表面にコーティングを施した。

 パウチ容器にしたのは、通勤途中にコンビニなどで購入しバッグに入れておきやすいようにしたことと、職場のデスクに置いて食べるときに取り出しやすいようにしたため。そして、食べ切れなかったときのことを考えて、チャック付きとした。

 また、『LIBERA』のパッケージには「脂肪と糖の吸収を抑える」という機能を示すコピーが添えられているが、一度封を切ると、そのコピーが切れてなくなる。これは、佐野さんの観察眼によって採用されたアイデアであった。一体、何に気づいたのであろうか? 佐野さんは、次のようなエピソードを紹介してくれた。

「中高年男性が多い社内の会議に出席したとき、出席者は体脂肪を減らす効果のある、ペットボトルに入ったお茶を飲んでいました。皆さん、デスクの上にそのまま置いていたのですが、女性の場合、ペットボトル飲料にはカバーをしたり、飲むとき以外はバッグにしまっています。職場に戻ったとき、同じ商品でも男性と女性では扱い方が違うことに気づき、女性はパッケージのまま使うことが恥ずかしいのでは、と考えました」

 このときの体験から気づきを得た佐野さんは、パウチ容器でできる女性の恥ずかしさ軽減策を模索する。その結果採用されたアイデアが、封を切ったときにコピーが切れてなくなるというものであった。封を切った後は、「脂肪と糖の」がなくなり、「吸収を抑える」というフレーズだけが残る。男性に比べ細やかな気づかいができる、女性ならではの視点が生かされた。

パッケージを開封すると(左)、開封する前(右)にあった「脂肪と糖の吸収を抑える」というコピーから、「脂肪と糖の」が切れてなくなる
パッケージを開封すると(左)、開封する前(右)にあった「脂肪と糖の吸収を抑える」というコピーから、「脂肪と糖の」が切れてなくなる

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年6月16日(火) 発売

DIME最新号の特別付録は「デジタル調理温度計」!特集は「安くてイイもの」&「新しい働き方」&「マイナポイント」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。