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2017.05.18

最新の研究で明らかに!「肉食」が築いた今日の人類の繁栄

 健康な食生活という理由を筆頭に、動物愛護やエコのためなど、様々な大義名分(!?)を掲げているのがベジタリアンやビーガンだろう。地球にやさしい、エコなイメージがあり尊敬の念すら浴びる菜食主義者たちだが、最新の研究では肉食が少しばかり賞賛されているようだ。肉食が今日の人類の繁栄を築いたという説が発表されたのである。

■肉食によって“自由時間”が生まれた

 米・ハーバード大学の進化生物学者であるキャサリン・ジンク氏とダニエル・E・リバーマン氏が先日「Nature」で発表した研究は、旧石器時代の我々の祖先がどのような食物加工技術を持っていたのかを考察するものだ。研究によれば、我々の祖先が肉食を本格的にはじめたのはおよそ260万年前と考えられていて、当時生存していた原始人・アウストラロピテクスも肉食を行なっていたといわれている。

 それまでの原生人類は大根やイモなどの根菜類を主食にしていたと考えられ、菜食を続けている限りは安定して食物を入手できたという。そしてこのように根菜を主食としていた時代が1500万年も続いていたということだ。しかしながら根菜は消化に悪いこともあり、生で食べるには何度も執拗に咀嚼することが要求された。根菜を噛み砕くために我々の祖先の臼歯とアゴの筋肉がこの時代に発達したということだ。

 1500万年もの間安定して続いていた根菜食という食習慣から、祖先はどうして肉食を加えていったのか? それは何度も咀嚼を要求される長い食事時間に嫌気(!?)がさしたからだというから興味深い。

 咀嚼する労を軽減するために、打製石器を用いて根菜を砕いて食べる手法を編み出していた一方で、他の肉食獣が食べ残した死骸の肉や捕まえた小動物の肉をナイフのような石器でスライスして食べるようになったという。

肉食が現代文明を築いた!? それでも避けられない食糧&環境問題対策
Time」より

 スライスした肉を口の中で咀嚼する回数は、砕いた根菜を食べるよりも39〜46%少なくなり、それだけ食事時間が短縮したのだ。また肉は根菜よりも栄養豊富で消化に良いため少量で事足りることから、さらに食事にかける労力は低くなったのである。そしてこの後すぐに食事の3分の1を肉が占めるようになったという。

 それまで1日の活動の大部分を費やしていた食物の収集と摂取にかける時間が、肉食を織り交ぜることで大幅に縮まり、これ以降の人類の祖先は1日のうち数時間の“自由時間”ができたという。そして栄養豊富な肉は、筋肉のみならず脳の発達にも大きく寄与し、今日の我々の文明を生み出す基礎になったということだ。

 牧草地で飼われている牛や馬、あるいは動物園の人気者であるパンダなどを見ても、草食動物(パンダは雑食)は1日のかなりの部分を食事に費やしていることがわかる。かつては菜食だったと思われる我々の祖先だが、旧石器時代に肉食を取り入れたことで食事から“解放”されたということにもなる。したがって文化的活動を行なう人間にとって肉食は自然な行為であるというのが今回の研究が示すところとなった。

 あらためて確認しておきたいのは、食事が少量で済むことが肉食のアドバンテージであって、当然のことながら肉の過食は本末転倒であり身体を害するものになるだろう。しかしながら今回の研究は、我々にとって肉食は260万年続いてきた自然な食習慣であることを再認識させるものになったようだ。

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