
今、「痩せる」と話題の肉がある。それは「ルーミート」と呼ばれるものだ。いわゆる「カンガルー」の肉のこと。一体、どんな栄養価やメリットがあり、なぜ「痩せる」といわれるのか。どんな味がするのかも気になるところ。ルーミートに詳しい管理栄養士に聞いてみた。
■「ルーミート」とは?
今、このルーミートが食べられる店の一つが「鹿屋アスリート食堂」だ。株式会社バルニバービ、国立大学法人 鹿屋体育大学、鹿児島県鹿屋市がタッグを組んだ「産学官連携プロジェクト」の一環で、鹿屋の良質な食材を用いてスポーツ栄養学に基づいたメニューを独自開発し、アスリート向けに提供している食堂である。東京では本店の神田錦町のほか、品川、丸の内、両国、大阪では森ノ宮に店舗を構える。
鹿屋アスリート食堂では、オーストラリアのカンガルーの肉「ルーミート」がハンバーグになって提供されている(一部店舗を除く)。このルーミートは、どうやらアスリートに向いている肉のようだ。鹿屋アスリート食堂本店の管理栄養士 畠山綾菜さんに、その特徴や栄養価を教えてもらった。
「カンガルーの肉は、牛肉や豚肉、鶏肉に比べて、不飽和脂肪酸の一種である“共役リノール酸”を多く含むのが一番の特徴です。この、共役リノール酸は、脂肪燃焼効果や筋肉の増強効果が期待できるといわれています。
また、良質なたんぱく質や鉄分が摂取できる上に、食肉の中でも低脂肪・低コレステロール・低カロリーなお肉ですので、体型に気を使う方や、筋力アップを目指すアスリートの方にお勧めしています」
■「ルーミート」を食べるとなぜ痩せるといわれるのか
ルーミートは、アスリートだけでなく、ダイエッターにも注目されているという。
「ダイエットにおいては、基礎代謝を上げる、つまり筋肉量をアップさせることが重要になってきます。ルーミートは食肉の中でも低脂肪・低コレステロール・低カロリーなお肉ですので、それ自体でもダイエットの味方です。
さらに、鍵を握るのが、ルーミートに多く含まれる成分である“共役リノール酸”です。この成分は体内では作られないため、食事から摂る必要があります。筋肉増強につながる良質なたんぱく質を摂取すると同時に、脂肪燃焼や基礎代謝アップさせるという効果も同時に期待できるため、結果としてダイエットにいい影響を与えてくれるのだと推測します」
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