◎おいしいクラフトビールが気軽に楽しめる時代に
一方で、我が国に目を向けると、1994年の酒税法改正以降、大手以外のブルワリーが次々と誕生。質の高さにこだわり、真摯なビール造りを続けてきた国内の実力派ブリュワー(醸造家)が世界的な評価を受け、再注目を集めているほか、高品質のビールを輸入するインポーターの登場や、大手ビールメーカーまでもが扱いを始めたことで認知度が高まり、クラフトビール人気の波到来! 毎月どこかでビアフェスが開かれ、専門のビアバーも続々オープン。様々なスタイルのクラフトビールが気軽に試せるようになり、その奥深さや〝飲み比べて選ぶ〟楽しさを多くの人が知る時代となってきた。だからこそ、
「キンキンに冷やしたのど越し優先の飲み方ではなく、色を見たり、香りを嗅いだりして、五感を駆使して味わう楽しさを知ってほしい」と藤原さん。
暑かった夏も終わり、まさにじっくりビールを味わうには絶好のシーズン。多様性を秘めたクラフトビールこそ、その大本命に間違いない!
[BEER HISTORY]アメリカ発の歴史を紐解くクラフトビールクロニクル
1965年、サンフランシスコでの「アンカー・ブルーイング」社買収を機に、アメリカで小規模醸造所が次々と興され、世界を巻き込むクラフトビールブームに発展。日本では1994年の酒税法改正以降、大手以外のブルワリーが登場するが、品質の伴わないものが淘汰される中、着実に実力をつけたブルワリーの功績もあり、人気沸騰中!