
再燃するレコード人気で消えかけたレコードプレーヤーも完全復活。最新モデルのベストバイを教えよう!
◎CD以上の音質で聴けるレコードの魅力を再発見
デジタル時代になり、その役目を終えたかに見えたレコードプレーヤー。だが、近年のアナログブームの波に乗り復活の兆しを見せている。最大の理由は音質にあると、AV評論家の麻倉怜士さんは分析する。
「人の耳には周波数2万ヘルツ以上の音は聞こえないという理論のもとCDでは、それ以上の音はカットされました。しかし、実際の音質は周波数に上限のないレコードのほうが勝っています。音の厚み、躍動感など圧倒的にいい音なのです」(麻倉さん)
そんなアナログの醍醐味を存分に味わえるプレーヤーを麻倉さんに選んでもらった。
「純粋にいい音で楽しみたい人は『SL-1200G』一択。デジタルアーカイブに変換して持ち出したい人には、デジアナ変換のできる『PS-HX500』か『TN-570』がいいですね。ハイレゾで録音をしたいなら、アナログ音源と相性抜群のDSD5.6MHzの贅沢な高音質で録音できる前者。デザイン優先なら後者ですね」(麻倉さん)
昔、聴いた名盤を最新のオーディオで楽しむのもいいだろう。
〈TREND KEYWORD〉オーディオ復活のカギは〝アナログ〟
レコード、テープとも、世界的に生産量が右肩上がり。国内唯一のレコードプレス会社も生産まで3か月待ちと盛況。アナログがオーディオ牽引する。