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「ペットが飼えなくなってしまう可能性」を考えたことはありますか?

2017.05.12

いずれにしても、自分の代わりに世話や管理を頼むのであれば、何よりその相手の信頼度、つまり人選が大事となるだろう。たとえば、飼育費用を渡した場合、お金だけを受け取り、世話はきちんとしてもらえないということもあり得る。使い道をきちんと説明または報告してくれる人を選ぶのはもちろん、お金の管理をする人を別に選んでおくということも必要になる場合がある。

お金と言えば、ここ数年でペット信託という選択肢も登場した。日本で初めてペット信託契約を作成した行政書士である服部薫さんにいくつか質問をしてみよう。

Q1:ペット信託を簡単にいうと?
「病気・けが・死亡など飼い主にもしもの事があった時に、残されたペットがその後も不自由なく幸せな生涯を送るための資金と場所を準備できる仕組みです」

Q2:これまで何件くらいの契約が成立?
「現在進行中のものも含めると20件弱になります」

Q3:ペット信託を行うにはどのくらいの金額から可能? 最低限必要な金額は?
「ペット信託契約の仕組みを作るために私たち専門家に依頼する費用が16万円ほど必要です」

Q4:ペットのために信託する平均額は?
「これは飼い主さんの飼い方とペットの年齢によって様々です。現在の年間の支出額を計算してもらい、年齢に応じて支出額と医療費の予備を足して算定するようアドバイスしています。例えば 10歳のワンちゃん1匹の場合。食餌代15万、トリミング美容代5万、ワクチン・フィラリア予防・定期健診5万、その他トイレ用品等10万(すべて年間金額)とすると、1年間に35万の支出が予想されます。そこに年齢を重ねると病院へ行く回数も増えるでしょうから医療費の予備を1年間に10万として、年間45万円。現在のワンちゃんの平均寿命は15歳なので5年分は最低でも信託しておきましょうとお話しします。そうすると45万×5年分なので225万という一つの目安の金額がでます」

Q5:自分の財産の何割をペットのために残すのが妥当?
「特に目安というものはありませんが、配偶者にも相続財産を残したい場合はその財産を差し引いて残りをペットのために信託する方もいれば、お一人様なので、自分の老後の資金として5割を残し、残りをすべてペットのためにという方もいらっしゃいます。体調を崩してからでは、このような事を考える余裕はありません。元気な今だからこそできる万一の時の準備を、大切なペットがいる飼い主さんには是非しておいていただきたいと思います」

さらにもっと詳しく知りたい、ペット信託に興味があるという方は、以下のホームページをご覧いただきたい。

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服部 薫(はっとり かおる)

1982年熊本生まれ。犬猫の殺処分をなくすべく、動物看護士、トリマーを経験後、ペット専門の行政書士に。飼い主のもしもの時に備えて、新しい飼い主とペットのための財産を残せるペット信託を日本で初めて作り上げた。テレビや新聞、雑誌等の取材も多数。現在は行政書士の他、ペット信託を全国に広めるべく一般社団法人ファミリーアニマル支援協会を立ち上げセミナーや講演活動も行う傍ら、里親募集型の猫カフェもOPEN。現在は数匹の猫たちと暮らしている。著書に「知って安心!可愛いペットと暮らすための知識」がある。
◆行政書士かおる法務事務所
http://fukuoka-animal-gyouseisyoshi.com/
◆一般社団法人ファミリーアニマル支援協会
http://fasa-animal.or.jp/

ペットと最期まで一緒にいられるということは理想であり、願いでもあるが、万一の時のことを考えておくということも大事なのではないだろうか。それがどんな形であるにせよ、ペットに対する愛情の表れであることに間違いはないと思う。

参考資料:
(*1)Judge rules dogs should not be treated like kids / CBC NEWS

取材・文/犬塚 凛

構成/ペットゥモロー編集部

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