
https://www.sony.co.jp/Fun/design/history/product/1980/ccd-tr55.html
現代の様にインターネットが普及していなかった1970~80年代。
家庭の娯楽の中心は、「ラジオ」、そして「テレビ」でした。
その後、映像信号(ビデオ信号)の記録が可能な、家庭用VTR(ビデオテープレコーダ)が登場。
「VHS」と「ベータマックス」の二つの規格が競合し、鎬(しのぎ)を削りました。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2a/VHS_cassette_with_ruler.jpg
https://ja.wikipedia.org/wiki/ベータマックス#/media/File:Betamax_Tape_v2.jpg
そして技術開発は「録画ができるカメラ一体型VTR」へとシフトします。
ソニーはCCD(電荷結合素子)のカメラを内蔵した、「8ミリビデオ」規格のビデオカセットレコーダーの開発を行いました。
同規格は、カセットアダプタを使用する事によりVHSデッキでも録画・再生を行う事が可能な「VHS-C」規格と競合したものの、結果的に8ミリビデオは、ビデオムービー規格の主流を制する事となりました。
そのきっかけとなった商品が…。1989年にソニーが発表したHandycam「CCD-TR55」なのです!
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/2-03.html
CCD-TR55の型番の由来とは…。ソニーは、過去に日本初のトランジスターラジオを発売したのですが、その型番がTR-55だったのです。本機にその名を冠した事で、当時のソニーの意気込みが伝わります。