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2017.05.11

博報堂はなぜプロダクトを作るのか?「SXSW」で示した広告会社の未来

「サウス・バイ・サウスウェスト」(SXSW)はテキサス州オースティンで毎年3月に開催されるクリエイティブ・ビジネスの祭典だ。今年も、セッション、トレードショー、音楽や映画のフェスティバルが、10日間にわたり繰り広げられた。

博報堂のブース@SXSW2017
博報堂のブース@SXSW2017

広告代理店の博報堂と同グループのデジタル広告制作会社の博報堂アイ・スタジオは、4年連続でトレードショーに参加している。社内のラボや個人社員がプロジェクトとして取り組んで来た開発成果を展示し、来場者の反応を得てその後の研究開発につなげてきた。各プロジェクトの担当者が自らブースに立って説明し、世界各国からの来場者が熱心に話を聞いていた。

■なぜ、広告代理店がプロダクトを作るのか?

博報堂グループ展示の中のいくつかを取りまとめていた「スダラボ」に話を聞いた。スダラボは、博報堂の社内クリエイティブ関連の各部署横断メンバーで編成され、クライアントワークとしてではない、自分たちのアイデアを具現化するためのラボ組織だ。広告のプロとして持つ「生活者視点を理解した上でのアイデア創出」と「言葉やビジュアルでの表現力」のスキルを最大限に生かして、「常に時代の先を読み、自分たちも次世代を作り、関わっていく」未来志向で、「自分たちが主体となって作る」ことを試しているのだ。実際に、汎用性と将来性が見込めるアイデアはプロトタイピングを繰り返し、国内外の展示会で実際に反応を得て開発を進めているという。すでにスダラボ発で商品として市場で販売されているプロダクトもある。

プロジェクト説明をする「スダラボ」のリーダー、須田和博氏
プロジェクト説明をする「スダラボ」のリーダー、須田和博氏

■新しい広告代理店のかたちとは?

「スダラボ」はアイデアを具現化する過程を通じて、広告代理店のあり方の再定義をしているように見える。オープンイノベーションで本業のクライアントさえも開発協業パートナーとし、先進テクノロジーを自分たちのサービスに取り込み、サービス業という本業を超えて自主的な研究開発を行い、社内ラボという独立した組織で継続的に実験を行なっていくのは、今までの広告代理店にはない発想だ。この活動は、会社全体にとっては社会貢献でもあり、クライアントにとってのサービスメニューの一つにもなり、さらに社員のモチベーションのアップにもなっているのではないか。

そして今回のSXSWの展示を見て、日常生活での課題を理解することや、コミュニケーションの専門家だからこそ、人と人、さらには人とモノをつなげることは広告代理店の得意分野ではないかと感じた。これから急速に我々の生活に入り込んでくる「IoT(インターネット・オブ・シングス)」の考え方をとてもわかりやすく形にしてくれる、ありがたい存在にもなっていくと思う。テクノロジーを使って人とモノがつながり、互いにコミュニケーションをとるという近未来の姿を、これからも積極的に見せて欲しい。

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