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2017.05.10

コスパは高いが〝VAIOらしさ〟に欠ける『VAIO Phone A』

■連載/石野純也のガチレビュー

 PCメーカーとしておなじみのVAIOが開発した、初のスマートフォンが「VAIO Phone Biz」だ。PCメーカーである優位性を活かし、OSにはマイクロソフトのWindows 10 Mobileを採用。デザインテイストは同社のフラッグシップモデル「VAIO Z」と合わせ、アルミを削り出して作ったボディは重厚感が満点だった。そのVAIO Phone Bizの兄弟機とも言えるのが、4月に発売したばかりの「VAIO Phone A」だ。

 VAIO Phone Aは、好評を博したVAIO Phone Bizのボディはそのままに、OSをAndroidに切り替えた1台。パーツもそのまま使用しているため、基本的なスペックはVAIO Phone Bizとほぼ同じだ。一方で、ソフトウェアについては、Androidを採用した結果、ドコモのVoLTEやデュアルSIM、デュアルスタンバイなど、いくつかの機能が追加されている。Androidスマートフォンに生まれ変わった、VAIO Phone Aだが、その実力はどの程度のものか。実機を借り、使用感やコストパフォーマンスを検証した。

Androidを搭載して生まれ変わった「VAIO Phone A」
Androidを搭載して生まれ変わった「VAIO Phone A」

■VAIO Phone Biz譲りの堅牢性を感じさせるボディで、質感は高い

 最初に、VAIO Phone Aのボディを改めてチェックしていこう。外観については、昨年発売されたVAIO Phone Bizとまったく同じ。ディスプレイは5.5インチのフルHDで、ボディにはアルミ素材を採用している。アンテナを通す関係上、本体の上下に樹脂素材が使われているが、色味も合わせてある。全面的にアルミを採用してほしかったところだが、スマホは無線機器でもあり、電波特性を考えると、妥協できる範囲だ。

ボディはアルミの削り出し
ボディはアルミの削り出し

背面の上下は樹脂パーツを採用
背面の上下は樹脂パーツを採用

 手に取ると、アルミのサラッとした質感が伝わってくるのは、PCでこの素材の扱いに慣れた、VAIOならでは。背面のロゴも、プリントではなく、しっかり彫り込んであってポイントが高い。スペックを見ると、横幅は77mmになっている。これは、大画面スマホとして売り出されている、ファーウェイの「Mate 9」の78.9mmに近い数値だ。スマホの中では、比較的大型の方だが、手にしっかりなじむのは、背面の左右に緩やかなカーブがつけられているため。横幅の割に、持ち心地はいい印象を受ける。

横幅77mmで、片手持ちにはギリギリのサイズ感
横幅77mmで、片手持ちにはギリギリのサイズ感

背面の左右がカーブしており、手になじむ
背面の左右がカーブしており、手になじむ

 一方で、比較対象に挙げたMate 9は、ディスプレイが5.9インチあり、VAIO Phone Aよりも約0.4インチ大型だ。これは、Mate 9が上下左右の額縁を、スリムにしているため。逆に言えば、VAIO Phone Aは、少々前面の額縁が目立って見える。Mate 9に限らず、最近のスマホは狭額縁化が進んでおり、“正面のスマートさ”を売りにすることが増えてきた。VAIO Phone Aの額縁が極端に目立つわけではないが、デザインを売りにする以上、この部分はもう少し攻めてほしかったというのが率直な感想だ。

 このサイズになると、電源ボタンの位置も少々気になってくる。VAIO Phone Aでは、電源ボタンが本体右の上部に配置されており、音量キーと並んでいる。片手で持った際に、音量キーには指が届くが、電源キーまで親指を伸ばそうとすると、手をかなり開かなければならない。この状態だと、ホールド感が落ち、うっかりすると端末を落下させてしまうおそれもある。基板の設計上、どうしてもここに電源キーを置かなければならないなどの事情はあるのかもしれないが、使い勝手を考えると、音量キーの下か、左側面にあるSIMカードスロットの下に設置してほしかった。

電源キーの位置が高く、押しづらい
電源キーの位置が高く、押しづらい

 このように改善すべき点はあるものの、VAIO Phone Aは、実勢価格で2万円台半ばの商品。販路によっては、2万円台前半まで値下げされていることもある。この価格帯のスマホとして見れば、質感は十分。後述するように、スペックも十分高いことを考えると、電源キーの配置については、些細な問題にも思えてくる。デザインや質感という観点は、費用対効果が抜群と言えるだろう。

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