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2017.05.09

連休で出費がかさんだ人必読!浪費を防ぐ行動経済学

常日頃からお得情報には目を光らせて節約を心がけているのに、なぜかお金が貯まらない……そんなお悩みを抱えている人は多いのではないだろうか?

節約して“大切に扱っている”はずのお金は、いったいどこに消えてしまったのだろう。そんな“お金の謎”をとくカギは、どうやら行動経済学にあるようだ。

そこで今回は、『その損の9割は避けられる “後悔しない選択”ができる行動経済学』をはじめ行動経済学に関する著書多数の経済コラムニスト・大江英樹氏に、“知っておくと得する”経済行動学の基本について伺った。

 

■人間は損したくないがために“不合理な行動”をとる生き物!

行動経済学という言葉を最近耳にすることが増えてきたが、まだあまり馴染みがなくどんなものなのか分からないという人も多いだろう。そもそも、行動経済学とはどういう学問なのだろうか?

「行動経済学とは、ざっくり言えば、経済学と心理学を組み合わせたものです。従来の経済学は、“人間は合理的に行動するものである”ということを前提としていました。

しかし、数々の研究の結果、最近では、人間というのは“損したくないがために不合理な行動をとる生き物”だということが分かってきたのです」

比較的新しい学問分野である行動経済学には、いくつかの基本理論があるという。中でも中心的なのが、ダニエル・カーネマンという行動経済学者による“プロスペクト理論”。

「このプロスペクト理論には大きく2つの特徴があり、ひとつめは“人間は本質的に損を回避したがる”ということ。これは、“儲からなくても良いので損だけは絶対にしたくない”というとても強い感情です。強すぎるがために、冷静な判断ができず、かえって損をしてしまいがちになるのです。

二つめは、参照点(Reference Point)という考え方。人間の感情は、相対的な変化によってきまってくるというものです」

■「どうしても損したくない」がために罠にはまってしまい結局損する悲劇

“損したくなさすぎて逆に損をする”というのは、どのような状況なのだろうか?大江氏に具体例を挙げて説明してもらった。

「よくあるのが、“無料”につられて結果的に損するというパターン。無料というのは、絶対に損しないという理由で多くの人間にとって大変魅力的な言葉。しかし、“ただより高いものはない”という言葉があるように、これこそが罠なんです。無料サービスの裏には、必ず企業の得になる“何か”があると思って良いでしょう。

たとえば、ゴルフメーカーの開催する無料ゴルフレッスン。レッスンの中で、良い道具を揃えた方がうまくなるなどと言って巧みに自社製品をセールスすることがあります。

また、保険の窓口もそう。無料相談といいつつ、勧める側にマージンがたくさん入ってくるような商品を勧めたり。これでは、保険を購入する人にとって本当に得とは言えない。

とくに医療保険というのは損したくない気持ちをフル活用していますね。月3,000円の保険料を払い続け、もしもの時に数万円保険が下りる……というと、なんだかありがたいような得したような気分になりがちですが(笑)。でもこれ、本当に得なのでしょうか?

月3,000円なら、10年間で36万円、20年間で72万円です。仮に、25歳から45歳まで20年間保険料を支払い続けて、45歳の時に入院したとする。5日入院して1日5,000~10,000円くらいの給付があったら、72万円支払い続けて25,000~50,000円得られて喜んでいることになる。

これなら、最初から月3,000円くらいコツコツ貯金しておき、もしもの時に定期を解約したほうが得。もし入院することがなければ、旅行行ったり美味しいものを食べたりできる。

なんでこんなことになるのかというと、みんな“損したくない”からですよ。自分の定期を解約するというと、なんだか損した気分になる。一方、“保険が下りる”というと、必要に応じて天からお金が降ってくるような錯覚を起こすということ(笑)。」

自動車を購入する際にも、同じような現象がよく見られるのだそう。

「自動車を購入する時、定期を解約するのではなくローンを組む人がとても多いですね。たとえば200万円の車を年率2%のローンで購入したら、年間40,000円の金利を支払うことになる。一方、定期を解約した場合の損は今の利率がだいたい0.01%くらいだから、もらい損なう金利はたった200円。“せっかく貯めた定期預金を失いたくない”という気持ちが強いために、かえって損な決断をしている好例」

損を嫌う強い感情以外に、健康や生死に関する不安や恐怖も、お金を浪費させてしまうポイントだという。

「健康や生死にかかわる問題については、多くの人が冷静さを保ちにくい。“高まる病気のリスクに保険で備えましょう”という謳い文句がよくありますが、そもそも保険というのは起こる可能性が非常に低い“めったに起きない”リスクであり、なおかつ自分のお金では賄えない支出に備えるものです。

たとえば自動車保険なら、もし人をひいてしまったら何億というお金を賠償しなければならない。これは、起こる確率は低いですが何億なんてお金を自力で支払えないから必要です。ところが、他の保険の場合、よく考えれば貯金で十分に支払える金額なのに、長年にわたって保険料を支払い続けるということがよくあるのです」

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