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2017.05.01

ビジネスパーソンが老後に向けて勤務先に期待していること

 老後資金の柱のひとつともいわれる退職金・企業年金。実際のところその使いみちについて、どんなイメージを持っているのだろうか。給付に関する企業の課題を解決するコンサルティングを行うIICパートナーズが昨年「退職金・企業年金に関する会社員の意識調査」を実施したところ、退職金・企業年金の拡充を望む声が多数聞かれる結果となった。

■退職金・企業年金は「老後」の「必要」資金

「退職金・企業年金の用途として想定するもの」についてアンケートを実施したところ、その回答で他に大差をつけて1位となったのは80%を超える人があげた「老後の必要資金」。一方、同じ「老後」というワードが含まれる「老後のボーナス」は7人に1人程度の割合にとどまる対照的な結果となった。その他については意見が分かれるところのようで、退職金・企業年金の使いみちのキーワードは「老後」「必要」ということになりそうだ。退職金・企業年金に関する会社員の意識調査

■広がる公的年金への不安が背景か。退職金・企業年金は「もらわないと困るもの」?

 それにしても、同じ「老後」というワードがつくのに、「必要資金」と「ボーナス」の間にここまでの差がついているのはなぜなのか。老後の生活において退職金・企業年金に期待している役割について尋ねたところ、半数以上の人がもっとも当てはまるものとして「公的年金の補完(生活費の上乗せ)」を選択。2位の「万が一の備え(貯蓄)」までを「必要資金」と考えれば、合計で8割を超える一方、「ボーナス(遊興費)」という回答は10人に1人にも満たない結果となった。

 マクロ経済スライドの適用開始により、公的年金の縮小が見通されるなか、退職金・企業年金を「老後のボーナスとしてもらえたらいいもの」ではなく、「老後の生活のためにもらわないと困るもの」とする意識はさらに高まっていくかもしれない。

退職金・企業年金に関する会社員の意識調査

■働く人々が老後に向けて勤務先の企業に期待していることとは?

 公的年金の縮小をはじめ、少子高齢化社会における老後の生活を想定すると、さまざまな課題が出てくる。そうしたなか、会社員が老後に向けた備えをするにあたって、勤務先の企業に期待していることは何か?アンケートにおいて半数以上が選んだのは1位の「退職金・企業年金の拡充」と2位の「老後も働けるしくみづくり」だった。老後の生活に向けて大きな不安要素となっている生活資金、収入面と直結する部分において、勤務先の企業が制度や体制を整備し充実させることを求める人は多いようだ。

退職金・企業年金に関する会社員の意識調査

 さらに、「勤務先に退職金・企業年金制度がない」と答えた人を対象に、今後なんらかの対応を期待するかアンケートしたところ、7割近くの人が「制度を設けて欲しい」と回答。「あれば良いと思う」と合わせると8割を超える結果となった。この背景にも、退職金・企業年金を「老後の必要資金」として「もらわないと困るもの」というイメージがあるのかもしれない。

退職金・企業年金に関する会社員の意識調査

■少子高齢化の進行により、企業の従業員とその家族の老後の生活への関わり方が問われる時代へ

 少子高齢化の進行に伴い、老後破産や下流老人といったワードも注目されている。老後への不安を感じる人が多いなか、会社員として働く人々の多くが「退職金・企業年金」を「老後の必要資金」と考え、さらなる充実を期待していることが今回のアンケート結果によって見えてきた。

 ともすれば「死に金」ともいわれる、見過ごされがちな退職金・企業年金。企業がそのあり方を正しく描き実現していくことは、従業員の不安を取り除き、会社への満足度を上げるうえでも、そして公的年金が減少し、老後不安が高まる社会と向き合う企業の姿勢を示すうえでも、重要なポイントのひとつといえそうだ。

【調査概要】
実施時期:2016年1月
実施方法:インターネットによるアンケート
調査対象:20代 〜 50代の会社員(正社員)
回答総数:1000

 

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