人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

犬の鼻と臭気検知器、どっちが優秀?

2017.04.28

下の動画では流体力学的に空気の流れがわかりやすいよう、アクティブなスニッフィングとそうでない時とを交互に撮影されており、鼻先約10cmのところから空気が鼻孔へと流れ込んでいく様子がわかる。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-26-17-34-53
出典:Sniffing Like a Dog Can Improve Trace Detection of Explosives

次いで、研究チームは人口の犬の鼻によるアクティブなスニッフィングでの匂い検知と、吸引タイプの検知器とで、それぞれのパフォーマンスを比較したところ、匂いの元から10cmの地点で4倍、20cm離れた場合には18倍、人工の犬の鼻のほうが優れていたそうだ。

また、犬の鼻のスニッフィング原理を検知器に取り付けての実験では、匂いの元から4cm離れた地点において、検知性能が16倍アップしたとのこと。

下の動画はアセトンという化学物質を染み込ませたプラグを人工の犬の鼻でアクティブなスニッフィングをしている様子がハイスピードカメラでおさめられたシュリーレン(物の周囲にある空気の流れを見るために航空工学において広く使われている技術)画像。1秒間に5回、素早く息を吸って、吐いている。

002
出典:Sniffing Like a Dog Can Improve Trace Detection of Explosives

現状の吸引タイプの臭気検知器は、空気の吸入口付近の空気は取り込みにくいというのが欠点だそうで、それを考えただけでも犬の鼻は感度も含め、いかに優秀なのかということがよくわかる。

研究者は、「臭気検知技術の感度、正確さ、スピードを改善するためにはより多くの研究が必要だ」としながらも、「犬のアクティブなスニッフィング原理を応用すれば、爆発物や麻薬、病原菌、ガンなどを検知するための技術の進歩に貢献できるかもしれない」としている。

将来的には“人口の犬の鼻”をもった検知器が登場するのだろうか? そうなれば、仕事をなくす犬や、危険な仕事をしなくてもいい犬も出てくるのかもしれない。

いずれにしても、AI型ロボットはペットの代わりになり得るか? 人間の仕事がロボットに奪われ、職種が減るのではないか?というようなことが真面目に議論されるようになっている現代ではあるが、たとえ犬の仕事がマシンに代わられようと、犬たちがもつ能力は永遠だ。

参考資料:
Biomimetic Sniffing Improves the Detection Performance of a 3D Printed Nose of a Dog and a Commercial Trace Vapor Detector / Matthew E. Staymates et al. / Scientific Reports 6, Article number. 36876 (2016) doi: 10.1038/srep36876
Sniffing Like a Dog Can Improve Trace Detection of Explosives / NIST
Why 3-D Printing Dog’s Nose Could Help Scientists Detect Cancer / Inc.

文/犬塚 凛

構成/ペットゥモロー編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年10月16日(水) 発売

DIME最新号の特別付録は「カラビナ付きマルチツール」!激動のエアライン、超便利な出張ギアを大特集!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。