人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

スタイリッシュなルックスに進化した都会派SUV『SUBARU XV』に残された課題

2017.04.25

■商品として魅力的か? ★★★(★5つが最高)

『XV』は魅力的なボディカラーを何色も揃えているのが、旧型からの良いところだった。他社はおろかスバル各社でも用意していないような明るく、ハッキリとした色だ。コンパクトSUVらしく、フィールドでも街中でも良く目立って、とても良く似合っている。

 艶消しブラックの前後バンパーやオーバーフェンダーともうまくコーディネイトできている。新型でも、水色やオレンジが際立っている。開発陣も「新型XVでもカラーが重要なポイント!」と認識している。

オフロード走行性能を強化しスタイリッシュになったスバルの都会派SUV『XV』に残された課題 オフロード走行性能を強化しスタイリッシュになったスバルの都会派SUV『XV』に残された課題

 しかし、ボディカラーはそんなに魅力的なのに、インテリアがたった一色、それも黒しか用意されていないのがとても残念だ。なぜ、あんな良い色ばかりを取り揃えることができるセンスがあるのに、インテリアは無粋な黒一色なのだろう? ボディカラーとインテリアとで、違うデザイナーが担当したのだろうか?

 コストの関係で一色しか用意できないというのであれば、グレーやブラウン、ネイビーなどだろう。黒ではおかしなコーディネーションだ。さらに言えば、前席の左右のドア内張りに施されたカーボンファイバー風パネルがいただけない。レーシングカーや超高級車でなくとも、本物のカーボンファイバーを使うクルマが現れてきているのだから、“なんちゃって”は見苦しい。

 その上、後席左右のドアが、その“なんちゃってカーボン”をさらに簡略化した型押しプリントの“なんちゃってカーボン”なのである。見苦しさの上塗りだ。ドアパネルが多少見苦しくても走行性能には関係ないが、現代のクルマは走行性能が良いだけでは商品として魅力的とは言えないのだ。コストを掛けなくても、カッコよくて欲しくなるようなインテリアを造ることができるのはちょっとヨーロッパの同クラスのクルマたちを見てみればわかることではないか。見識とセンスがあるかないかの違いである。

 もっと大きな課題は、コネクティビティについて全く考慮されていない点だ。「CarPlay」や「Android Auto」などを使って、スマートフォンやタブレット端末を接続してテザリングでインターネットにアクセスすることができないのだ。同じセグメントの日本車でも可能なクルマが増えてきているのに、である。

オフロード走行性能を強化しスタイリッシュになったスバルの都会派SUV『XV』に残された課題 オフロード走行性能を強化しスタイリッシュになったスバルの都会派SUV『XV』に残された課題

 理解できないのが『XV』の北米仕様ではこれが可能なのである。『インプレッサ』も同じだ。日本のユーザーは甘く見られている。新型『XV』は、コンパクトSUVとしての走行性能は高い。ただし、インテリアやコネクティビティのことを考えると購買意欲が削がれる。

 CVTタイプのトランスミッションのフィーリングを除けば機械としてはとても優れているのだが、商品として魅力的かどうか疑問符が付いてしまう。開発リソースが走行性能のためだけに傾けられ過ぎているようで、アンバランスな仕上がりだ。ボディカラーを採用したのと同じセンスでインテリアをまとめ、「X-MODE」を追加した見識でコネクティビティについて臨めばバランスがとれるのに。。。難しいことではないのに、実にもったいないと思う。

■関連情報
https://www.subaru.jp/xv/xv/

文/金子浩久

モータリングライター。1961年東京生まれ。新車試乗にモーターショー、クルマ紀行にと地球狭しと駆け巡っている。取材モットーは“説明よりも解釈を”。最新刊に『ユーラシア横断1万5000キロ』。

■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年3月16日 発売

特別付録は進化した「超望遠12倍スマホレンズ」!5Gの最新情報や今買うべき新製品を一挙紹介!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。