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〝東大発、世界行き〟は課題解決にまっしぐらな未来探求から生まれる(2017.04.20)

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◆仲間と一緒に取り組む、友愛のソーシャルイノベーション

東大発、世界行きは課題解決にまっしぐらな未来探求から 東大発、世界行きは課題解決にまっしぐらな未来探求から

Stacha(スタチャ)」は、首に巻いて微かな電流を感じることで吃音が体験できるデバイスだ。吃音症に対しての理解と共感を得る教育機器として、実証実験や医学的な見地も取り入れての試作品だが、すでにSXSWで知り合った、電気刺激による筋肉刺激についてのカナダの研究者や、ヨーロッパの吃音症ドキュメンタリー制作者とのコラボレーションも視野に入れている。ニューヨークの吃音自助グループや研究機関にも協力を仰いでいるという。

東大発、世界行きは課題解決にまっしぐらな未来探求から

このプロジェクトのリーダー、東大学生の福岡由夏さんは自分の原体験も重ね合わせ、「『幼少期に吃音であることで自己否定をしてしまう』という各個人の悩みと社会課題を解決することが最終目的」と説明してくれた。調べてみると、全人口の1%が吃音症( 国立障害者リハビリテーションセンター研究所HPより)であり、国の違いで発症率には差がないらしい。一番印象に残った彼女の言葉は、「このプロジェクトメンバーを集めるのが大変だった、辛い体験をしたことがある友達に声をかけたら協力してもらえた」。現在は、国際色豊かな7名のチームメンバーが、このプロジェクトを支えている。そして「子供達に安全にデバイスを装着することが出来る、という保証を手に入れることを目前のチャレンジ」として将来の製品化をめざしている。

◆東大生がトランプ氏の声を、再編成できたワケは?

東大発、世界行きは課題解決にまっしぐらな未来探求から

Todai to Texasの展示ブースの展示で目を引いたのが、音声変換のソフトウェア「NeuroVoice(ニューロボイス)」。トランプ氏が喋った内容を、例えばオバマ氏やシュワルツエンッガー、テイラー・スイフトといった俳優の声に置き換えるデモをしていた。このウェブサイト上でも実際の音声を聞いて見てください。

東大発、世界行きは課題解決にまっしぐらな未来探求から

プロジェクトメンバーの東大大学院生の早川さん、佐藤さん、高田さんの3名は、他の同様のサービスより優れていると自信を持っていた。音声認識は全くの門外漢で論文を読むことから始めて研究して、専門家とは異なる視点からアプローチできたからだ。また、最初は音声からテキスト(文字情報)に変換してそれを音に再編成したが、テキストには音声と比較して入れられる情報量が極度に少なく、完成した音の完成度が低かったという。すぐに音声から音声へと直接変換する方法に切り替え開発を継続した。

SXSW直後に学生のITコンテスト、Microsoft Imagine Cup の最優秀賞を受賞し、今夏にはシアトルの世界大会に参加する。今後、この技術がブラッシュアップされ、どのように展開されるのか目が離せない。

Todai to Texasは、東京大学産学協創推進本部が主催し、JAL、ソニー、電通など一般企業がスポンサーとなり、アカデミック背景の課題解決への一途な想いと活動を支えている。アワードを受賞したBionicMに取材を申し込んだところ「今は開発に専念したいので取材は良い物ができてからお願いしたい」との回答があった。彼らのひたむきな姿へのエールを送りたい。来年のSXSWではどんなプロジェクトが紹介されるのか、待ち遠しい。

取材・文/望月奈津子

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