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2017.04.15

さらなる高みを目指したMrspeakersの平面駆動型ヘッドホン『ETHER Flow』『ETHER C Flow』のお手並み拝見

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

さらなる高みを目指す平面駆動型ヘッドホンMrspeakers『ETHER Flow』&『ETHER C Flow』

■Introduction

平面型スピーカーを使っているからではないが、平面駆動型ヘッドホンが好きだ。理由は音場感の再現性と低域の解像度が高いことだ。ハイレゾブームで解像度が注目され、粒立ちが良く、エッジの立った音のイヤホンやヘッドホン、スピーカーが増えている印象を受ける。しかし、高域と比較して低域はどうなのか。低域の解像度を上げることは難しい。まず、スピーカーの場合はバスレフ型がほとんどなので、ポートから出る特定の周波数が強調され、他の帯域にも被ってくる。これだけで解像度は悪化する。振動板も小さくて軽い、高域用のツイーターの方が駆動しやすくレスポンスも良くなる。低域用のウーハーは口径が大きく振動板も抵抗が大きく駆動しにくいため、解像度の高い音を出すためのハードルは上がる。

ヘッドホンとイヤホンはスピーカーと違い振動板の口径が小さく、耳までの距離が近いため音の反射や減衰も少ない。つまりワイドレンジで高解像度が狙えるのだ。その反面、音場感に関しては脳内定位になるためスピーカー再生よりも不自然になる。これを解決するためにバイノーラル録音やCrossfeedやDSPを使った頭外定位などが開発されたが決定打はまだ見つかっていない。またヘッドホン側でも物理的な方法で頭外定位を追求したモデルが存在する。話がズレたが、ヘッドホンで平面駆動型となれば、歪みがすくなく、繊細な音が再現され、音の立ち上がり立ち下がりが正確、その結果として音像定位と音場感が良くなる。また、歪みが少ないので低域の解像度も高いと言える。

■Design

Mrspeakersは理想のヘッドホンを作るために興されたオーディオメーカーで、フォステクスの平面型ヘッドホンのカスタマイズで有名になったDan Clark氏が2013年に創立した。これまでに開放型と密閉型ヘッドホン『ETHER』と『ETHER C』を製品化した。今回、新たに加わったのが『ETHER Flow』と『ETHER C Flow』なのだ。どこが違うのかと言えば、流体力学に基づく新たなハウジング形状を使うことで、中域の歪みを1/2以下に抑えているという。

そもそもMrspeakersが採用した平面振動板は、スピーカーで言えばハイルドライバーと呼ばれる振動板を蛇腹状に折ったタイプに近く、この形状が平面振動板がエッジ周辺とセンター付近での振幅の違いから生まれる非線形歪みを低減している。単なる平面振動板ではない、それが私が『ETHER』を好きになった理由の一つだ。今回、クラーク氏が着目したのは振動板の上にあり棒状の磁石が固定されているトレイと呼ばれるパーツである。振動板の空気の振動を外に出すためトレイには無数の穴が開いている。この穴の形状が悪いと空気の流れが乱れて、歪みが増加して解像度は低下する。「True Flow Technology」は穴の形状に着目して3Dプリンタで作ったパーツを追加することで、空気がスムーズに流れるようにしている。この変更によって大幅に音質が改善されたというのだ。ちなみにドライバーユニットなどに変更はないため、従来の『ETHER』と『ETHER C』からのグレードアップサービスも開始している。価格は5万9400円〜8万1000円(税込)なので新たなモデルを買うよりはハイコスパである。

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