
不妊症で悩む人のために作られた不妊症・不妊治療専門の情報サイト、不妊治療netでは、20代~50代の女性を対象に不妊治療に関する実態調査を実施。調査の結果、不妊治療経験者(※1)のうち妊娠した人の割合は67.2%であり、不妊治療未経験者(※2)の抱くイメージを上回ることが判明。また実際に妊娠した人は、より若い年齢で不妊治療を開始していたことも分かった。
今回の調査の結果、不妊治療未経験者は、不妊治療で妊娠できる確率は平均47.3%程度と考えていることがわかった。つまり、「不妊治療をしても妊娠できない」と思っている人のほうが多いことを示したことになる。しかし実際には、不妊治療経験者のうち、妊娠に繋がった人は全体の67.2%。3人中2人は妊娠できたことになり、これは不妊治療未経験者におけるイメージを上回っている。
また、不妊治療経験者のうち、妊娠した人の40%は20歳代から不妊治療を始めていたが、妊娠しなかった人のうちで20歳代から始めた人は30%弱にとどまった。治療開始年齢の平均をみても、妊娠した人は30.5歳であり、妊娠しなかった人(同32.8歳)と比べて2.3歳低いことが判明した。
まだ不妊症とは言い切れない段階でも、不妊治療を早くから始めることが妊娠への鍵になるかもしれない。まずは検査だけ受けてみるのもよいだろう。一方、働いている女性が多い現代では、不妊治療を始めたくても仕事の関係ですぐに始められない場合も多いだろう。今後、同netでは不妊治療と仕事の両立について調査していくとしている。
(※1)不妊治療を現在行なっていないが、過去に行なっていた方
※ここでの「不妊治療」とは、病院等の医療機関の診断・指示を受け、行なう治療(定期的に通院するタイミング法も含む)を指します。
(※2)不妊治療を行ったことはないが、具体的に検討している、もしくは直近ではないが必要に応じて検討する可能性がある方
文/編集部
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