
ボク自身もそうだが、オープンカーを所有するにはけっこうなハードルがある。それも2シーターのライトウェイトオープンスポーツならなおさらである。
家族の反対?屋外駐車の不安?快適性の心配?しかし、それを克服できる1台がある。そう、マツダ・ロードスターRFである。この4代目ロードスターではリトラクタブルハードトップなる、クーペとオープンカーを両立する凝りに凝った電動ハードルーフを用意している。
4代目マツダ・ロードスターは世界に誇れる素晴らしいオープンスポーツだが、基本的に幌を開けて走るべきクルマだ。ところが、日本仕様のロードスターに設定されない2L、158ps、20.4kg-mエンジンを積むロードスターRFは基本的に美しく実用的なクーペスタイルで乗り、オープンカーを楽しむべき条件が整ったときにのみオープン走行を楽しめばよい。その違いは、オープンカー選び、スポーツカー選びのハードルを一気に下げてくれると思える。なんとなれば、家族に2シーターのクーペを買います・・・と、無理矢理了解を得ることができるかもしれない(すぐにバレるとは思いますが)。
今回試乗したのはロードスターRFのVS 6AT、およびもっともスポーティーなRSの6MTモデル。試乗コースは横浜から早春の伊豆今井浜へと向かう、市街地、高速道路、山道を含む往復約400kmの行程である。
外気温10度。まだ肌寒さが残る往路でステアリングを握ったのはVSの6AT。横浜を出発し、首都高~東名高速~沼津ICから414号線、通称下田街道をひたすら南下するルードである。