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宇宙ゴミ問題の解決と画期的な体力維持マシンによって現実味が増す宇宙旅行

2017.04.10

 最新型の気象衛星「ひまわり8号」から送られてくる地球を捉えた高解像度のカラー画像には驚かされるばかりだ−−。打ち上げが続く各種の人工衛星や国際宇宙ステーション(ISS)の拡充と、着実に進む宇宙開発だが、増え続ける“宇宙ゴミ”の問題などいくつか早急に解決せねばならない課題もある。しかしこれらの問題の解決の糸口もいくつか見えているようだ。

■最新鋭の“宇宙ゴミ”把握・追跡レーダー「GESTRA」

 故障や寿命で機能を停止した人工衛星の数々もまた現役時代と同じように地球の衛星軌道上を回っている。徐々に分解してバラバラになっていけばまさに“宇宙ゴミ”という形容が相応しいが、最悪のケースは人工衛星同士が衝突する事例で、過去に何度か実際に起こっている。果てしなく広い宇宙だが、地球の衛星軌道上はどんどん混雑しはじめているのだ。

 ある試算では現在衛星軌道上には直径10センチ以上の人工衛星の部品などの宇宙ゴミが2万個あまり浮遊しているといわれている。もちろん、ただフワフワと浮いているわけではなく時速2万5000キロもの速度で衛星軌道をグルグル回っているのだ。現役の人工衛星や宇宙ステーションにとってはこれは脅威以外の何ものでもない。

 この宇宙ゴミ問題の対策に動いたのがドイツ政府だ。ドイツ航空宇宙センター(DLR)は約33億円(2500万ユーロ)を投じて衛星軌道上の宇宙ゴミを捕捉・追跡するシステムの開発に着手したことを先頃発表した。「GESTRA(German Experimental Space Surveillance and Tracking Radar)」と呼ばれるこの新たなレーダーシステムの開発はドイツの研究機関、フラウンホーファー研究所の高周波物理学とレーダー技術部門(FHR)が行なう。

最新鋭の“宇宙ゴミ”把握・追跡レーダー「GESTRA」
ドイツ「フラウンホーファー研究所」のサイトより。

 現状でもNASA(米航空宇宙局)は10センチ四方より大きい宇宙ゴミを監視しており、ドイツでも宇宙ゴミを観測するレーダーシステム「TIRA(Tracking and Imaging Radar Systems) 」が稼働しているが、新たに開発されるGESTRAは現システムに比べて飛躍的に捕捉・追跡性能が向上しているということだ。特に多数の宇宙ゴミを同時に把握し航路を予測する性能に優れており、宇宙ゴミ衝突の可能性が高い人工衛星に事前に“警報”を発する役目を担うことを目指し、2018年の完成を予定している。レーダーシステムの完成後は衛星軌道の心強い“監視員”になることは間違いない。

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