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2018.04.10

感染症だからこそ要注意!専門医が説く歯周病対策の重要性

朝、出勤前の慌ただしいひととき。なかには朝食抜きで家を飛び出す人もいるかもしれないが、どんなに時間がなくとも洗顔や歯磨きをしないで出勤する人は、まずいないだろう。そんな洗顔に関してはスキンケアに加え、何よりも爽快感が得られたり、眠気を解消するという効果が期待できる。では歯磨きはどうか? 口臭予防や虫歯対策、と考えた方は、直ちに認識を改めてほうがいい。もちろん、口臭や虫歯も取り組むべき課題ではあるが、それ以上に深刻な問題が口腔内には潜んでいるからだ。それが歯周病である。

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その患者数は厚生労働省の推計で2657000人と、もはや国民病レベル。有病率は20歳代で約70%、3050歳代で約80%に達する。実際、上の図表が示すように、近年では歯を失う原因も歯周病が虫歯よりも多いのだ()。
※いずれも厚生労働省「平成23年度患者調査の概況」より。歯肉炎および歯周疾患の合計。

しかも歯周病は歯を失うだけでなく、糖尿病や循環器系の疾病との関連も指摘されている。そんな歯周病とは、いったいどんな疾病なのか。そして、私たちの健康にどんな影響を及ぼすのか。対策や予防法を含め、日本歯周病学会専門医・指導医でもある若林健史・若林歯科医院長にお話をうかがった。

まず歯周病とは、どんな病気なのでしょうか?

若林 初期症状として歯周病菌によって歯肉が腫れた状態を歯肉炎、症状が進行して歯を支える土台の骨が侵された状態が歯周炎と呼び、歯周病はこの2つの症状の総称になります。

歯周病はなぜ発症するのですか?

若林 人間の口には400から500種類の菌が常に存在するといわれており、その中に歯周病も数種類含まれています。この原因菌が口の中に残った食べ物かすを分解して、ばい菌の巣である歯垢を形成します。ここで歯周病菌は毒素と呼ばれる酵素の一種を作り出し、歯肉炎を引き起こします。歯肉炎はしっかり歯磨きをして歯垢を取り除けば、歯ぐきの炎症は収まりますが、放置しておくと、やがてあごの骨が溶け出してしまいます。この状態が歯周炎で、歯が抜け落ちるなど、元の状態に戻すことはできません。しかも歯周病は唾液を媒介として感染する感染症。親子やパートナーの間で、気づかぬうちに感染していく危険性も高いといえます。

予防には虫歯と同様に歯磨きが重要になりますか?

若林 虫歯は歯垢に潜む虫歯菌が乳酸を発生させ、歯そのものを溶かす病気です。ということは、歯垢の〝原料〟となる食べ物かすを残さない、あるいは歯垢を取り除く、ということが予防の基本となります。

ただし、互いに歯垢が巣とはいえ、虫歯菌と歯周病菌では性質がまったく異なります。虫歯菌は空気がなければ生きていけませんが、歯周病菌は逆に空気のある場所では生きていけないのです。この特性は2つの菌の生息場所にも直結しており、虫歯菌は歯の表面、歯周病菌は歯ぐきの内部や隙間でしか生きられない。つまり、歯周病の予防には原因菌の巣である歯垢除去、それも歯と歯ぐきの間の溝である「歯周ポケット」のケアが何よりも重要になってきます。

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若林健史・若林歯科医院院長
日本大学松戸歯学部卒業。日本歯周病学会理事 専門医・指導医。最新のCTスキャンを導入するなど、先進的な歯周病治療を実践している。
https://wdental.jp/

<次ページにリアルな症例写真が登場します>

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