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2018.04.18

多くの人が抱いている「透明マント幻想」とは?

 ドラえもんが持っているアイテムの中に、頭からスッポリかぶると姿を消すことができる「透明マント」がある。秘めた透明人間願望を叶えるこの秘密道具だが、実際に多くの人は普段から“半透明”マントをかぶっている気分だというのだが……!?

■多くの人が抱いている「透明マント幻想」とは?

 SFの世界でしか不可能な夢の超能力をもしひとつだけ試せると提案されたら、どんなことをしてみたいだろうか。怪我をしない鋼の肉体を得ることや、空を飛べる能力などと並んで“透明人間”になることもまた多くのリクエストを集めそうだ。そして実際に我々の透明人間願望は根深いようである。希望的観測が意識に影響しているのか、我々は実際に普段から“半透明”マントをかぶっているつもりになっているという。いったいどういうことなのか。

 昨年末に米・イェール大学の心理学研究チームが学術誌「Journal of Personality and Social Psychology」で発表した研究では、我々は自分で考えている以上に多くの視線に晒されているが、その事実を認めるのが難しいことが指摘されている。つまり街中など不特定多数の人々が集う場所で、自分は他者を見る側の人間であり、見られる側にいる人間ではないと多くは思っているのだ。

みんなかぶっていた!?観察者の立場でありたい「透明マント幻想」とは?
Science Alert」より

 研究チームは参加者を募って6つの実験を行ない、我々の多くは日常の雑踏の中で他者から見られるよりも、自分のほうが周囲の他者を良く見ていると思い込んでいることが明らかになった。これは一種の矛盾であり、他者を観察する者ばかりが集っていれば、当然同じように自分も観察対象になっているのだ。しかし、当人の自覚としては、あくまでも自分は観察する側の人間であるという思い込みが強い傾向があることがわかったのだ。研究チームはこの事実誤認を“透明マント幻想(Invisibility Cloak Illusion)”と呼んでいる。

「おおよその傾向として、人々は自分のほうが他者の存在にいち早く気づきよく観察していると思い込んでいます。日々の生活の中で、我々は一方的な観察主体であるという魅力的で抗しがたい願望にとらわれているのです」(研究論文より)

 しかし何度も繰り返すことになるがそれは誤った考えであり“幻想”である。研究者はこの透明マント幻想がシンプルな2つの心理的バイアスによって形成されていると考えている。ひとつは、人は“観察者”の立場にいたほうが平静を保てるという心性であり、もうひとつは逆に他者に自分のことを知られることが不安であるという防御姿勢だ。もちろんそう思いたくなるのは人情ということになるが、それ相応に我が身も視線に晒されていることは否定しようのない事実であることを時折思い返してみてもいいのかもしれない。

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