春は入学、卒業、入社、異動など新生活に伴う出会いや別れの季節。現代社会において求められるのが、そんな過去の縁を大切にしながら、新たな出会いを輝かせるためにコミュニケーション力だろう。そこで総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが以前、全国の 20 歳~59 歳の男女 800 人を対象に「手紙とコミュニケーション力」をテーマにしたインターネットリサーチを実施したところ、コミュニケーションで失敗した経験や困った経験が「ある」と回答した人は 55.5%と半数を超える結果となった。そんな回答者たちに、普段どのようなコミュニケーションツールを使用しているのか聞いてみた。最も多い回答は「直接会う・会話する」で 75.8%が回答した。次いで「メールする」62.1%、「電話する」61.1%となっている。「手紙を書く」は 11.1%が回答する結果となった。
対人コミュニケーションに対する意識を聞いたところ、「苦手」と回答した人は 71.4%となっている。コミュニケーションを苦手とする意識が、コミュニケーションで失敗をした要因となっているのかもしれない。コミュニケーションツール別で比較をすると、コミュニケーションが「得意」と回答した人が最も多い項目は「手紙」となり 43.8%が回答した。手紙を書くことがコミュニケーション力向上につながったのだろうか。
■コミュニケーション上手の意外な秘密。手紙を書くことの効果とは
手紙を書く人は、コミュニケーションが得意と回答した人が多いが、その人たちにはどのような特長があるのだろうか。まず、文章作成能力について聞いたところ、普段手紙を書く人は60.7%が文章作成能力が「高いと思う」と回答したのに対し、普段手紙を書かない人は 33.2%のみとなっている。普段手紙を書く人は文章作成能力が高いようだ。
話し方に関しても、手紙を書く人の 53.9%は順序立てをした話し方をすることを「得意」と回答したのに対し、手紙を書かない人は 33.1%のみとなっており、文章能力だけではなく、順序立てた話し方も手紙を書く方が得意であることが調査から判明した。手紙は相手を想って書くものではあるが、思わぬところで自分自身のスキルとなっているのかもしれない。
【調査概要】
調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用した WEB アンケート方式で実施
調査対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の男女 20歳~59 歳を対象に実施
有効回答数:800人(20 代・30 代・40 代・50 代の男女:各 100名)
調査期間:2016 年 2月