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母親の4人に3人が効果を実感する「食育」の実態

2017.03.19

「食育」は、「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」と食育基本法では位置づけられている。この法律が成立して10年。未だ「孤食」や「偏食」など、「食」に関する様々な問題が取りざたされているが、母親たちは、「食育」についてどのように考えているのだろうか。オウチーノ総研は、子どもがいる首都圏在住の20歳~49歳女性855名を対象に、「子どもの『食育』に関するアンケート調査」を行なった。

■母親の約半数が、子どもに対して「食育」を実施

 はじめに「子どもに対して『食育』を行なっていますか?」という質問をした。結果、「よく行なっている」という人が11.0%、「まあまあ行なっている」が34.6%、「あまり行なっていない」が28.0%、「全く行なっていない」が26.4%だった。

子どもの『食育』に関するアンケート調査

「よく行なっている」もしくは「まあまあ行なっている」と回答した人を合わせると、45.6%が子どもに対して「食育」を行っていることが分かった。また、専業主婦の場合、「食育」を行っている人は43.1%、ワーキングマザーの場合は49.9%だった。わずかではあるが、働く母親の方が子どもの「食育」を意識しているようだ。

「食育」を行なっている人にその理由を聞いたところ、最も多かったのは「食べものや食事の大切さを知ってほしいから」だった。具体的には、「食べることの大事さや食べものに興味を持ってもらいたいから」(33歳/パート・アルバイト)「普段食べているものについて知ることは大事なことだから」(40歳/専業主婦)などが挙がった。

 次いで「好き嫌いをなくしたいから」という声が多く、例えば「好き嫌いが多いので、改善したいから」(38歳/専業主婦)や「いろいろな味を知ってほしいから」(40歳/専業主婦)などが聞かれた。他には「健康のため」という声も多く、具体的に「いつまでも健康でいてもらいたいから」(27歳/会社員)や「健全な精神、体は食事が第一。食べるものがその人を作っていくと考えているから」(40歳/専業主婦)などの声が挙がった。

「食育」を行なっていないという人にもその理由を聞いた。「『食育』についての知識が少ないから」という理由が最も多く、具体的には「やりたいが、どうしたらいいのか分からないから」(34歳/専業主婦)や「教えられるほど知識がないから」(45歳/専業主婦)などが挙がった。次いで「年齢的にまだ早いから」という声が多く、例えば「まだ小さく、そこまで本格的に行えていない」(34歳/パート・アルバイト)や「まだ好き嫌いなどがないので特に気にしていない」(29歳/専業主婦)などの声が聞かれた。

 他には「忙しい、時間がないから」という理由も多く、例えば「一緒に料理を作ったりしたいが、時間がなくできていない」(41歳/専業主婦)や「仕事が忙しく、なかなか食育まで手が回らないから」(42歳/パート・アルバイト)などが挙がった。「食育」を難しく捉えてしまうと手が出しづらいのだが、まずは「いただきます・ごちそうさまでした」を言う習慣をつける、週に数回でも家族が揃って食事をするなど、できることから始めてみてはいかがだろうか。

■「食育」を意識したきっかけは、約半数が「出産」

 次に、「全く行なっていない」と回答した人以外を対象に、「『食育』を意識し始めたきっかけは何ですか?」と聞いた。結果、「出産」が最も多く45.8%、「子どもの入園・進学」が12.9%、「メディアの影響」が11.3%、「結婚」が9.1%、「子どもが学校で教わってきた」と「友人・知人・ママ友などの勧め」がともに6.2%、「医師や病院の勧め」が2.7%、「その他」が20.7%だった。

子どもの『食育』に関するアンケート調査

 それぞれの理由を聞いたところ、「出産」と回答した人は「子どもの健康を第一に考えるようになったから」という回答が最も多く、具体的には「やはり健康で元気に育ってほしく、自分で調べ始めた」(31歳/専業主婦)や「子どもの将来的な健康を考えて」(29歳/自由業)などが挙がった。次いで「食に対する自分の意識が変わったから」という声が多く、例えば「妊娠中から自分の食べるものの影響について考えるようになった」(36歳/自由業)や「不育症でなかなか子どもに恵まれず、食事について考えるようになった」(49歳/専業主婦)、「子どもが生まれてから、添加物などについて考えるようになった」(38歳/パート・アルバイト)などが挙がった。

「子どもの入園・進学」では「給食やお弁当がスタートしたから」という理由が最も多く、例えば「給食の時間を嫌がるようになったから」(38歳/専業主婦)や「幼稚園で出る給食で、色々な種類を食べるようになったから」(28歳/専業主婦)などが挙がった。次いで「保育園・幼稚園や学校が食育に力を入れていたから」という理由が多く、例えば「幼稚園が積極的に畑に連れて行ったり、季節の野菜で収穫祭をしていたから」(29歳/パート・アルバイト)や「入園時、園長先生から食育について話があったから」(35歳/専業主婦)などの声が聞かれた。

 妊娠や出産によって、「食べるもの」が自分以外にも影響を与えることに気づく人が多いようだ。また、保育園・幼稚園や学校の取り組みから「食育」を考え始める母親もいることが分かった。

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