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フランス発のポップな1万5000円スマホ『Wiko Tommy』はどこまで使えるか?

2017.03.19

■価格なりの割り切りも必要だが、満足度は低くない

 もちろん、価格なりに割り切りが必要になる部分はある。仕様面では、Wi-Fiが5GHz帯に対応していないため、2.4GHz帯が混雑している際には通信速度が落ちてしまったり、場合によっては通信できないおそれもある。筆者の場合、事務所は5GHz帯のみの環境にしているため、TommyのスペックだとWi-Fiにつなげないことになる。

 また、気にならない人には気にならないポイントかもしれないが、SIMカードがmicro SIMなのは、2017年に発売するスマートフォンとして悩ましい仕様だ。Wiko上陸時の記者会見では、気軽に持てるポップさや低価格ゆえに、フランスなどでiPhoneとWiko端末を2台持ちするユーザーもいると語られていたが、であれば、SIMカードスロットのサイズはiPhoneと同じ、nano SIMでもよかったはずだ。

SIMカードスロットは、micro SIMサイズ
SIMカードスロットは、micro SIMサイズ

 キャリアと契約する際にmicro SIMを選べば済む話ではあるが、端末だけを機種変更するユーザーもいることを考えると、やはり気になってくるポイントだ。価格ゆえに仕方がないところだが、SIMカードスロットが2つあるにも関わらず、デュアルSIM、デュアルスタンバイ(DSDS)に対応していないのも、残念だ。

 カメラの写りも、お世辞にもキレイとは言えない。暗所で撮るとノイズが目立つ上に、手振れもしやすくなる。コンパクトデジカメに迫った最近のハイエンドスマートフォンと比べると、この写りには物足りなさを感じるだろう。グローバル版から倍増しているとはいえ、16GBというストレージも、アプリを多用する上ではネックになりそうだ。

カメラは暗所に弱い印象を受けた
カメラは暗所に弱い印象を受けた

 とは言え、冒頭述べたように、Tommyが1万5000円前後の端末だということは忘れてはならない。この価格帯にしては完成度が高く、お小遣いで気軽に買えるというのは、うれしいポイントだ。文字通りの意味でのコストパフォーマンスが、良好なスマートフォンとも言えるだろう。よくよくメニューを見ると、ちょっとだけ日本語がおかしい部分もあるが、フランスから初来日したという事情に鑑み、そこには目をつぶろうと思った。こうした粗は、今後のアップデートでふさいでいってほしい。

【石野's ジャッジメント】
UI         ★★★★
レスポンス     ★★★
バッテリーもち   ★★★★
連携&ネットワーク ★★★
アプリの数     ★★★★★
文字の打ちやすさ  ★★★★
質感        ★★★
撮影性能      ★★★
オリジナリティ   ★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

■連載/石野純也のガチレビュー

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