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仕事がデキる人ほど、注意力が散漫で机が汚い?

2018.04.02

“できる”ビジネスパーソンの人物像といえば、いつも身なりを整え時間に厳しくバリバリと精力的に仕事をこなしていくイメージがあると思うが、その認識は今や大きく修正されようとしているのかもしれない。有能な人物ほど仕事場で気が散りやすく、作業に優先順位をつけられないというのである。

■優秀なビジネスパーソンほど注意散漫に!?

 職場環境の向上など組織運用の問題解決策を提供するグローバル企業「Steelcase」は、世界17ヵ国で1万人のオフィスワーカーを調査した研究を先頃発表している。それによれば、今日の職場環境において知的で有能と思われる人物ほど、気を散らしやすく、作業の優先順位をつけることが困難な傾向にあり、複数の作業を同時に進める“マルチタスク”により強いフラストレーションを感じていることが浮き彫りになったということだ。

 職務に関連する最新情報なども容易に入手できるようになった現在の高度にオンライン化された職場環境では、気を散らす要素がますます増えており、加えて個人が所有しているスマホなどの携帯端末も目下の作業を中断させる元凶になっているという。この指摘が身に積まされる向きも少なくないのではないだろうか。

 同社が一昨年に行なったこの調査では、平均的オフィスワーカーは何らかの理由で3分間に1度仕事を中断させられており、PC画面に同時に開いている平均ウィンドウ数は8つにものぼるという。さらにメールチェックは1時間に平均30回も行なっており、またイギリス人のスマホユーザーは平均で1日に221回スマホをチェックしているという驚きのデータの数々がはじき出されているのだ。そして前述のように、これは有能とされている人々により顕著にあらわれるという。ではなぜ、職務に邁進しているイメージのある優秀なオフォスワーカーが気を散らしやすくなっているのだろうか。それはどうやら、刻々と伝えられる最新情報に刺激されて新しいアイディアが次々に“湧き過ぎる”ことにあるようだ。

優秀な人ほど注意散漫でデスクが汚い!?混迷を極めるオフィス環境の実態とは
Telegraph」より

 それらの新しいアイディアを形にすべく具体的に取り組もうとしても、当然ながらできることには限りがある。いくつもアイディアが次々に浮かぶのに、実際にものにできるのはそのほんの僅かであり、その結果「自分の無力さを痛感し、現在の作業全体もまた完遂できないように思えてくる」のであると、精神科医のネッド・ハロウェル医師は「Telegraph」の記事で語っている。

 またSteelcaseの副社長のボスティジャン・ルジュヴック氏は「有能な人材は上司からも周囲からも“できる”と思われていますが、マルチタスクや注意力を散漫にする要素からは普通のオフィスワーカーと同じように悪影響を受けています。ストレスと気を散らすものがどんどん増えている現在の職場環境は、脳への負担が増える一方なのです」と話している。気を散らすことで労働生産性が低下することはその個人や企業の損失ばかりでなく、生産年齢人口が今後減少していく経済全体にとっても見過ごすことができない問題だろう。働く環境を今一度見直すことが我々全員に求められているようだ。

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