人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.04.09

作り笑いでは人を幸せにできない!?〝スマイル0円〟は本当に必要か

 働く人々のメンタルヘルスがますます危険に晒されている傾向が浮き彫りになっている。その中でも特に働く若い女性の精神衛生が悪化しているのだ。

■働く若い女性の26%にメンタルヘルスの高リスク

 日本の現状を直接反映するものではないが、以前発表されたNHS(イギリス国民保健サービス)の研究が衝撃的だ。若い女性の精神疾患の罹患率が急上昇していたのだ。

 NHSでは1993年から2014年まで7年毎の区分で、生産労働人口の人々の精神衛生状態と健康についての調査を実施しているのだが、2014年の最新データが驚くべきものになっている。なんと16歳から24歳の女性の26%が何らかの精神疾患を抱えており、自傷行為を行なったことがあると報告しているのだ。ちなみに同じ年齢層の男性の場合は約10%に留まる。

 統計をとりはじめて以来、状況は悪化の一途を辿っているのだが、1993年には若い女性の精神疾患(週に1度以上のうつや不安障害などの発症)は19%で、毎年少しずつ悪化して21年で26%まで上昇したことになる。そして1度でも自傷行為を行なったことがあるという若い女性が同じく26%にものぼっているというのはまさに衝撃的だ。同じく16歳から24歳の女性の13%が心的外傷後ストレス(post-traumatic stress)を抱えており、4%が双極性障害(bipolar disorder)に苛まれているという。調査を行なった研究者によれば、今後この数字が好転する要素はまったくないということだ。

“スマイル0円”は廃止すべき!?働く若い女性のメンタルがますます危ない!
BBC」より

 いったい何がこの衝撃的なデータの原因になっているのか? 専門家によれば、現在の社会の経済的低迷が一番の原因であるということだ。若い労働者の多くは、失業や貧困、自己破産のリスクを時折意識せざるを得ない状況下にあるという。特に若い世代は社会人1年目から低迷した経済下での就業を余儀なくされているため、明るい展望が描き難いといわれている。

 そしてもうひとつ、2009年以降に本格的に普及したSNSの影響も無視できないということだ。確かにSNSは孤独を緩和してくれるものにはなるが、匿名の悪意に晒されるケースも増え、特に若い女性には思わぬリスクを秘めているという。人々の交流を促進するSNSでメンタルヘルスを損なうのは皮肉な話であるが、SNSにはネガティブな側面も確かにあるということだろう。

 この10年で、メンタルヘルス相談室への電話件数は3倍に増えているという。しかも一説によれば、電話をする人は疾患を抱えている人の半数程度であるともいわれている。したがって精神衛生の悪化状況の実態はデータよりももっと酷いものかもしれない。

 この話題をとりあげた「BBC」オンラインの記事では、それまで快活な職場の花であった23歳の女性がある日を境にまったく仕事ができなくなったケースや、20歳の試用期間中の女性がある日突然、不安障害を発症したケースなどを紹介している。仕事のうえでも男女平等が叫ばれている昨今だが、このデータが示しているのはやはり職場環境は若い女性にとってよりストレスフルなものであるということだろうか。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年10月16日(火) 発売

DIME最新号の大特集は「秋の新製品ベストバイ」特別付録は1/7スケールのロボット掃除機「ルンバ」メジャー!?

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ