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飼い主なら知っておきたい愛犬の認知症ケア

2017.02.25

■連載/ペットゥモロー通信

認知症になった愛犬のお世話の方法とは

10-23

犬も10歳くらいの高齢になると、人間のように認知症を発症することがあります。発症のはじめは、名前を呼んでも反応しなかったり、動きが鈍くなって昼間によく寝るようになったりと、単なる老化現象と見分けが付きにくいものです。

もし初期段階で飼い主が異変に気付き、動物病院に診てもらうことができれば、認知症の進行を遅らせるようなサプリメントや食事内容、生活習慣、散歩や遊び方についての指導などが受けられるのですが、気付かぬままに進んでしまう場合が多いようです。

症状が進んだ愛犬は、飼い主に吠える、トイレ以外の場所で排泄をする、旋回運動をする、隙間に入り込み戻れなくなる、食欲が止まらなくなる、昼夜逆転の生活をする、夜鳴きをするなど、問題行動を起こします。こうなった場合、1つずつ地道に対処していくことが大切です。

まず愛犬が間違って飼い主に吠える場合と、トイレの場所を間違えてしまった場合は、ストレスを与えるだけですので叱らないようにしましょう。老犬はトイレの間隔が近くなっていることがあるため、頻繁に誘導してあげるようにするのが一番ですが、部屋中に漏らしてしまう場合はペットシーツを敷き詰める、すぐに拭き取れるようなビニール製のカーペットなどを敷く、などの対応も一つの手でしょう。

次に愛犬が旋回運動をする場合ですが、例えばバスマット数枚をガムテープ等でつないで作ったサークル状の柵を置いてあげると、家具などにぶつかってケガをする心配がなくなります。また同じ方向にばかり回ると片側の関節にのみ負荷がかかるため、もし可能なら時々右回り、左回りと変更するよう体の向きを変えてあげると良いでしょう。

隙間に入ってしまうような場合は、家具や壁とのすき間は入り込まないようベビーゲートをしたりスポンジなどで塞いだりして、入れないようにしてあげましょう。

愛犬の食欲が止まらなくなってしまう場合は、一回に与えるフードの量を減らして、何度も食べさせてあげると良いでしょう。

最後に愛犬が夜鳴きをする場合は、声が近隣に漏れないような工夫をしながら、夜に眠れるよう昼間は日光浴させながら遊んであげたり、不安や寂しさを減らす為にそばで眠ってあげたりすると少し改善することがあります。

さまざまな手段を講じても症状が軽減しない場合、鎮静薬や睡眠薬などが処方されることもあります。これらの薬には強い副作用もあるため、獣医からよく説明を受けてから判断しましょう。

今は何もかも忘れてしまったように見えるかもしれませんが、長い間たくさんの癒しと愛を与えてくれた愛犬です。最後まで感謝の気持ちを忘れずに接してあげたいですね。

文/大原絵理香(ペットゥモロー編集部

 

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