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スマホ時代における新聞の役割の変化

2017.02.23

 スマホの普及が新聞離れに拍車をかけているという声も聞くが、実際はどうなのか? リサーチ・アンド・ディベロプメントでは毎年、18~79歳の首都圏の一般生活者を対象に「生活者総合ライフスタイル調査システム『CORE』」を実施しているが、その中の「新聞閲読」に関するデータを見ると、若年層の新聞閲読率は大きく下降しており、20代で新聞を読む人は3人に1人となっている。

 新聞の【閲読率】は、【定期購読率】同様、10年前と比較して大きく下降している。年代別でみると、「40代以下」での下降率が大きく、その中でも「30代」は40ポイント以上も下降と顕著。「20代以下」に至っては、2014年度時点で新聞閲読率は3割に過ぎない。

 10年前と比較すると、40代以下の新聞閲読率が大きく(30~40ポイント程度)下降しています。50~60代では、10~20ポイント程度の下降に留まっているものの、この年代では「新聞閲読者」ベースでみた平均閲読時間が大きく減少しており、生活者全体でみて、10~60代全ての年代において、新聞閲読時間が減少していることがわかった。

生活者総合ライフスタイル調査システム『CORE』

「新聞非閲読者」は、パソコンでのニュース閲覧率は比較的低く、スマホでの閲覧率が高いことから、ニュースの情報源は、新聞からパソコンではなく、スマホへ切り替わっていると考えられる。

■新聞を読む人は、読まない人より情報に対するアンテナが広い

 情報関連の意識態度をみてみると、「新聞閲読者」はどの年代でも「政治・経済など社会の動きに非常に関心がある」「いろいろな分野に広く関心を持つほう」「専門家や他の人の意見に従う」等が高く、社会の様々な動きやスペシャリストの意見に興味関心を持っている人が多い。

「新聞閲読者」と「非閲読者」のプロフィールを比較すると、30代以下では、既婚率や有職率に差がなく、“結婚したから新聞を購読する”、“仕事をしているから新聞を読む”といった傾向はみられない。「新聞閲読者」と「新聞非閲読者」の違いとしては、「新聞閲読者」の方が“年収”が高く、社会の様々な事に対する情報意欲が高い傾向がある。

 一方で「新聞非閲読者」は、40代以下では「いつでも誰かとつながっていないと不安を感じる」、40代以上では「自分の意見や経験で物事を決める」「情報収集よりもまずは行動するほう」等が高く、媒体からの情報よりも、リアルな繋がりや自分の意見・経験を重視する傾向がみられる。

■ニュースへの接触はスマホへのスイッチが進み、新聞の役割は変容し始めている?

 パソコンでのニュース閲覧率を比較すると、全体的に「新聞閲読者」の方がパソコンでの閲覧率が高い。特に、18-29歳でその差は17ptと顕著である。ところが、スマホでのニュース閲覧率をみると、「非閲読者」のスマホでのニュース閲覧率が高く、新聞を読まない人は、スマホでニュースに接触していることがわかる。

 一方、「新聞閲読者」はスマホでもニュース閲覧率が高く、目的やシーンによってニュースに接触する媒体を使い分けている様子がうかがえる。

 速報性が必要とされるニュースの情報源は、10~60代どの世代でも、いつでも・どこでも情報に接触できる“スマホ”へのスイッチが進んでいる。その一方で、新聞は情報意欲が高い層に読まれている傾向があり、『速報性だけではない、知識のための情報源や読み物』として閲読されていることが推察できる。速報性ではスマホに追いつけない新聞ではあるが、様々な情報を求める一部の知識層には、今後もニーズがあると言えるのではないだろうか。

<調査概要>
調査エリア:首都圏40km圏
調査手法:訪問留置調査(一部郵送調査併用)
調査対象:18~79歳男女個人
サンプル設計:3000サンプル(回収ベース)
調査時期:毎年1回 10月実施

 

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