
■連載/石黒謙吾のLOVEビール
~語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話~『ベルギービールが世界遺産に!修道院ビール3種テイスティング』
ビールが好き、もっと知りたい&楽しみたい。でも、マニア向けのものは結構、とは言っても当たり前の話は知ってる。そんな、粋でイケてるビールファンに贈る、なんでもありの読み物です。語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話をお楽しみください。
先日、『週刊朝日』のグラビアページで(1/31売)に、<駐日大使が語る“飲む世界遺産”ベルギービール>という記事が載った。
そう、「ベルギーのビール文化」が、世界遺産になったのだ。正式な言い方では、<無形文化遺産登録>となるのだけど。昨年11月末に発表になってたんだけど、この連載では、他の時期ネタが目白押しで伝えのが後手に。以下、参考に。
■ベルギービール文化遺産に 小国で1500種生産「ビールのW杯で優勝したようなもの」と政府担当官<産経ニュース>
■ベルギービールがユネスコの無形文化遺産になりました<オランダ&ベルギー・フランダース 政府観光局>
■ベルギービール、世界遺産に認定<CRAFT DRINKS>
ということもあって、今回は、ベルギービールといえばイメージする「修道院のビール」についての話から入り、そちら系3銘柄のテイスティングに。
「ベルギービール→修道院」というざっくりしたイメージを持っている人も多いかと。
まあそれは当たらずとも遠からずなのだが、その<修道院>というキーワードから、実際は2つの系統に分かれるので、まずはその説明が大事。
1つは、今も実際に修道院で造られている<トラピスト・ビール>。
もうひとつは、昔は修道院で造っていたが、そのレシピをブルワリーに委託し、ブランドとして修道院名が残っている、ライセンス生産の<アビイ・ビール>だ。
<トラピスト・ビール>は、ベルギーの6カ所を含む、ヨーロッパ11ヶ所だけ。ここに詳しく書かれている。
<ベルギー>国内には、以下の6ヵ所が。
■オルヴァル
■シメイ
■ロシュフォール
■ウェストマール
■アヘル
ここまでの5ヵ所の銘柄は日本で飲めるが、あと1ヵ所のここ
は、その修道院に行かないと飲めないという(卸はしない!)レアっぷり! そそる……。そして、入手できないものを法外な値段につり上げるブローカーがいるのは、ワインや日本酒や焼酎と同じ(笑)。