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アメリカの劇場文化からみた映画『SING』の正しい楽しみ方

2017.02.27

■連載/ペットゥモロー通信

エンディング・テーマ曲で、スティーヴィー・ワンダー とアリアナ・グランデが夢の共演を果たし話題となった映画『SING/シング』。本作は、取り壊し寸前の大切な劇場を立て直すため、大スター発掘のための歌のオーディションを開催するという話だ。

だが、「歌のオーディション? 劇場って『ライオンキング』や『オペラ座の怪人』みたいなミュージカルをやる所では?」「そもそも劇場ってどんな所?」と疑問を抱いた方は意外と多いのではないだろうか。そこで、今回は日本人にはあまり馴染みのないアメリカの劇場文化と音楽について軽く解説していこう。

劇場はアメリカが生んだ、最もアメリカ的な文化

劇場と聞き、まず思い浮かべるのはブロードウェイにあるミュージカル劇場だろう。ミュージカル誕生の経緯で切り離せないのが、貴族の娯楽「オペラ」を庶民でも楽しめるように、わかりやすくコメディ化した軽い歌劇といわれる「オペレッタ」。これがアメリカに渡り、20世紀初頭、ボードビル・ショー(寸劇、小話、踊り、曲芸を組み合わせたショー)やダンス主体のレヴューと合わさり、発展したのがミュージカルの原型だと言われている。

世界中から集まった移民を楽しませるため、各地の音楽やダンス、小話などが融合し発展したミュージカルは、人種のるつぼであるアメリカの文化そのものと言えるだろう。ちなみに、ブロードウェイで成功しなければハリウッドでも一人前とは認められないという風潮があり、オードリー・ヘップバーンやジュリア・ロバーツなどもブロードウェイの舞台に立っている。

今は歌手として有名になっているアリアナ・グランデも2008年、ブロードウェイ・ミュージカルである『13』でチアリーダーのシャーロット役で女優デビューしているのだ。

さて、ここまではミュージカルを中心とした劇場の話だったが、次はアメリカの音楽シーンに多大な影響を与え続けた伝説の劇場の話をしよう。

マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーを見出した”アポロ劇場”

ハーレム125丁目にあるアポロ劇場では1934年のオープンから、毎週水曜日にスターへの登竜門ともいわれる「アマチュアナイト」が開催されている。このイベントでは、ファンクの帝王ジェームズ・ブラウンや、キング・オブ・ポップことマイケル・ジャクソンが所属していたジャクソン5、そして本作のエンディングを歌っているスティーヴィー・ワンダーを排出した。近年では、日本人ダンサーのTAKAHIROもこの名門劇場で活躍したのは記憶に新しい。

そんな、劇場と縁の深いスティーヴィー・ワンダーとアリアナ・グランデが歌うエンディング曲「フェイス(原題:Faith)」では「I met you Hallelujah!(この出会いにハレルヤ!)」と歌っており、まさに世代を超えた名曲となっている。このように映画『SING/シング』で流れる音楽は、いい曲という理由の他に登場人物や場面の背景にマッチしている曲が多く登場し、さらなる感動を与えてくれるのだ。

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