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2018年3月卒業予定者の7割以上が就職戦線の短期決戦を予測

2017.02.19

いよいよ来月に就職活動本番を控え、緊張感が増す就職戦線。ディスコでは2018年卒者学生の最新動向を知るべく、キャリタス就活・学生モニターを対象に、2月1日時点での就職戦線の見方や準備状況などを尋ねた。

1.就活解禁1カ月前の不安

3月の就職活動解禁を目前に、どのような不安を感じているかを尋ねた。あてはまるものをいくつでも選んでもらったところ、最も多かったのは「内定をもらえるか」で、7割強が選んだ(73.5%)。次いで「志望度の高い企業に内定をもらえるか」(68.3%)、「面接を通過できるか」(64.7%)と続く。前年調査と順位は変わらないが、全体的にポイントが下がっているのが目立つ。数年続いている売り手市場を背景に、就職活動への不安は和らいでいるようだ。実際、今年の就職戦線を「売り手市場になると思う」と見ている学生は半数近くに上る(44.8%)。一方で、「短期決戦になると思う」という学生は7割を超えており(75.9%)、短期間で自分に最適な1社に出合い、内定を決めなければならないというプレッシャーを感じている学生も少なくないと見られる。

■就職活動への不安に関して
○2月の段階で既にかなりスケジュールが埋まっており、本選考がはじまる時期に大学と両立できるか心配。<文系男子>
○解禁が迫ってきているのが不安です。なんとかなるだろうと思っている自分もいる一方、なんともならないという気持ちもあります。<文系女子>
○企業と接点を持てる期間が短い中で、自分にマッチした企業が見つかるのかという不安がある。<理系男子>

2.就職活動準備に関して

2月1日時点で「就職活動の準備を始めた」と回答した学生は99.4%。ほぼ全員が準備を始めている。準備として行った内容で最も多いのは「自己分析」(80.6%)で、これに「学内のガイダンスに参加」(76.4%)、「業界研究」(72.6%)が続く。前年同期調査と比較して全体的にポイントが伸びており、先輩たちよりも準備が進んでいる様子がうかがえる。中でも「企業研究」は58.6%から67.5%へと8.9ポイント増加。業界研究だけでなく、具体的な志望企業を掘り下げる段階に入っている学生が7割近くに上っている。インターンシップに参加する学生が増えていることで(後述)、早くから企業研究に取り組む傾向が強まっていると想像できる。また、「先輩に話を聞いた」という学生も増加したが(48.1%→56.9%)、今年は前年と同じ日程ルールであることから、先輩の体験を参考にしたい学生が増えているのだろう。「就職準備イベントに参加」したという学生は6割を超えているが(60.7%)、3月の採用広報解禁後に開催される就職イベント(合同企業説明会)についても参加意向を尋ねたところ、全体の8割(80.1%)が「参加する予定」と回答した。

3.インターンシップの参加状況

2月1日現在、インターンシップの参加経験を持つ学生は85.9%。11月調査(76.4%)から上昇傾向が続いている。前年同期調査(78.9%)と比べると7ポイント高い。学生にとって、インターンシップは就活前の準備として欠かせないものとなりつつある。プログラム日数ごとに参加状況を見ると、いずれの日数のインターンシップも前年より増加しており、「1日以内」のプログラムの参加者は7割強(74.4%)、「3日程度」は3割強(35.8%)、「5日以上」は4割強(47.5%)に上った。中でも「1日以内」のプログラムは、前年(65.3%)より10ポイント近く増加した。平均参加社数を見ると、「3日程度」と「5日以上」はそれぞれ平均1.7社、1.9社と2社未満であるのに対し、「1日以内」は3.8社と2倍近くに上る。

続いて、インターンシップの参加時期を確認したい。「5日以上」のプログラムで最も多いのは「8月」(51.5%)、次いで「9月」(41.4%)で、学生の長期休みである夏がメインであることがわかる。「1日以内」のプログラムは、「1月」(49.5%)、「12月」(46.4%)と冬場の参加が多い。「1日以内」のプログラムは今期参加者が大きく増えたが、前年調査と比較してみると、年内の参加が増えているのが目立つ。いわゆる「1Dayインターンシップ」は、企業側が早期に学生と接触できる有効な手段として活用が進んでいることがうかがえる。しかしながら、1Dayは就業体験を伴わないケースが多いことから、インターンシップの定義づけを求める声が強まっている。

■インターンシップに関して
○インターンシップなどで就職活動が長期化しているのは問題だが、その分キャリアについて考える時間が増えて、ミスマッチは少なくなるのかもしれないとも思う。どちらにせよ学業との両立は難しい。<理系男子>
○業界によってはインターンの結果次第でリクルーターから連絡がくるなど、エントリーに向けて動き出している。やはりインターンも選考に関わるのだと改めて気付かされた。<文系男子>
○インターンに参加した企業で2月下旬に説明会を行うところも出てきており、うかうかしていられないと身が引き締まる思いだ。<文系女子>
○1日のインターンシップに参加しただけで優遇されることがあり、とても驚いた。<理系男子>

4.エントリーを決めている企業

就職活動解禁(3月1日)を1カ月後に控え、「エントリーをしようと決めている企業がある」という学生は全体の9割(90.4%に)上った。1月調査では85.2%であり、この1カ月で5.2ポイント増加した。就職活動準備として企業研究を始めている学生が7割近くに上っており(3ページ)、短期決戦に備え着々と進めている学生が多いことがわかる。具体的にエントリーを決めている企業の数は、平均で12.4社。1月調査(10.5社)から1.9社増えた。先月よりも前年同期との差は縮まったが、依然として前年よりも少なく、3月の解禁以降の一人あたりのエントリー社数は、大きく減少した前年の学生よりもさらに少ない水準にとどまる可能性が濃厚だ。母集団形成に課題を抱える企業にとっては、先行きが懸念されるデータと言える。

5.この時期に求めるもの(あったら参加したいもの)

3月に入ると就職活動は一気に本格化する見通しだが、その前の2月に実施されたら参加したいと思っているものを尋ねてみた。最も多くの学生が選んだのは「セミナー・会社説明会」(72.2%)で、早く参加したいと考えている学生が多数いることがわかる。「選考会(本選考)」も過半数に上っており(54.5%)、6月まで待てないということだろう。就活ノウハウ講座の中では面接対策が最も多く(50.6%)、選考をはやる気持ちが表れているようだ。「企業のWEBセミナー」が3割を超えており(30.3%)、オンラインであってもセミナーを通じて早めに企業研究をしたいという需要が感じられる。

6.現時点の志望業界

2月1日時点で、志望業界が「明確に決まっている」という学生は3割を超え(32.1%)、1月調査(26.5%)より5.6ポイント増加した。「なんとなく決まっている」(51.8%)とあわせて8割強(83.9%)が、志望業界が決まっていると回答し、業界研究が深まっている様子がうかがえる。現時点での志望業界を40業界の中から5つまで選んでもらったところ、1月調査に引き続き「銀行」が最も多く(19.1%)。次いで、「水産・食品」17.2%、「素材・化学」16.9%と続く。文理男女別に見ると、文系は男子が「銀行」、女子は「マスコミ」が首位で、理系は男子が「素材・化学」、女子は「医薬品・医療関連・化粧品」が最も多かった。

7.2月1日時点の内定状況

インターンシップの選考を除く、本選考の受験状況を尋ねた。筆記試験や面接などの「選考中の企業がある」という学生は26.7%で、1月調査(21.9%)から4.8ポイント増え、4人に1人が選考ベースにのっていることがわかった。前年同期調査では22.6%だったので、前年よりややペースが速い。選考中として挙げられた社名を見ると、外資系コンサルティングファームやマスコミ、IT企業、いわゆるメガベンチャー等が大半を占めており、前年との大きな変化はないようだ。内定状況については、「内定を得ている」との回答が4.2%で、前年同期(2.4%)を1.8ポイント上回る。内定を手にする学生は、選考同様、前年をやや上回るペースで増えている。内定取得者のうち「インターンシップ参加企業から内定を得た」と回答した学生は6割強に上る(64.8%)。

8.Uターン就職の希望状況

出身地・地元を離れて進学している学生(=地元外進学者)に、Uターン就職の希望状況を尋ねた。「ぜひ出身地・地元で就職したい」(9.9%)と「どちらかというと出身地・地元で就職したい」(20.1%)を合わせたUターン就職希望者は30.0%。前年調査(30.9%)より微減した。Uターン就職希望者は近年、ゆるやかに減少傾向が見られる。Uターン就職希望状況を出身地別に見ると、Uターン希望者が多いのは「近畿出身」(39.4%)、「中部出身」(33.6%)、「中国・四国出身」(31.9%)の順。地元の大学に進学した学生(地元進学者)にも同様に地元への就職意向を尋ねると、6割近く(59.5%)がこのまま地元で就職したいと回答。地元の大学に進学した人のうち、就職を機に地元を離れようと考える人は1割程度(12.2%)にとどまる。

Uターン就職をしたい理由で最も多いのは、「出身地・地元が好き/暮らしやすい」で6割強(64.7%)。次いで「出身地・地元に貢献したい」(45.7%)、「親の近くで暮らしたい」(43.4%)と続いた。「志望企業が出身地・地元にある」という人は2割程度(21.4%)にとどまる。地元の企業が魅力的というよりも、地元への愛着などからUターン就職をしたいと考える学生が多いようだ。一方、Uターン就職をしたくない学生に理由を尋ねると、「出身地・地元に魅力的な企業がない」(55.6%)が最も多かった。地元に戻りたい気持ちがある場合でも、地元に入社したいと思える企業がないため、Uターン就職に二の足を踏んでしまう学生も一定数いると見られる。僅差で「全国展開の企業で働きたい/勤務地を限定したくない」(54.3%)が続き、大手志向も垣間見える。

■Uターン就職などついて
○地元に戻って働きたいと思っていたが、東京で就職して力をつけてから地元に戻ってもいいのかな、と思い始めた。しかしそうなると、結婚など多くの障壁が現れ、なかなか答えが見つからない。<文系男子>
○時間的・金銭的に、地元以外の説明会に何度も足を運ぶのは厳しい。<文系男子>

■調査概要
調査対象 :2018年3月に卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)
回答者数 :1272人(文系男子448人、文系女子367人、理系男子303人、理系女子154人)
調査方法 :インターネット調査法
調査期間 :2017年2月1日~6日
サンプリング:キャリタス就活2018学生モニター(2016年卒以前は「日経就職ナビ・就職活動モニター」)

文/編集部

 

 

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