
「草食系男子」なる言葉も登場し、優しく物腰の柔らかい男性が増えたといわれる昨今。一方で、「鬼嫁」という言葉や既婚者男性の「すっかり奥さんに頭が上がらなくて」というセリフもよく耳にする。不動産情報サイトのアットホームが運営する「at home VOX」は、奥さんが強くて旦那さんが尻にしかれていそうな都道府県はどこなのか、全国の20~69歳の男女1410名男女を対象に、アンケート調査を行なった。
Q.奥さんが強そうな都道府県は?
1位と2位が、3位以下を大きく突き放した結果に。どうしてこのような結果になったのか、理由を探ってみると、まず1位の大阪は、なんといっても「大阪のオカン」のイメージが強いようだ。 票を入れた理由としても
・気が強そう。押しも強そう。
・マシンガントークのイメージ。
・パンチパーマにヒョウ柄だから。
など、いわゆる典型的なものが挙がった。対する群馬県は、とにかく「かかあ天下と空っ風」という言葉の印象が強いようで、投票理由はほとんどがこれだった。群馬県は伝統的に女性が強い、というイメージがあるようだ。
しかし、これらはあくまで全国で見た結果。当の大阪府民、群馬県民はどう捉えているのか?
Q.奥さんが強そうな都道府県は?(大阪府在住者30人)
Q.奥さんが強そうな都道府県は?(群馬県在住者30人)
大阪は「大阪府/23.3%」「群馬県/20.0%」で、あとはその他の都道府県を挙げており、実際に自分の周りの奥さんたちが強いとはそこまで思っていない様子。しかし、群馬では「群馬県/70.0%」。その理由を見ると、
・自宅がそうです。カミサンがよく働くので強いです。
・確かに強いから。
など、群馬県男性から実感のこもった回答が……。群馬県民は自らの体験を元に「うちの県の奥さんは強い」と認識しているようだ。そもそも「かかあ天下と空っ風」という言葉は、奈良時代頃から群馬県で盛んに行われていた蚕糸業産業の担い手が女性だったことに由来する。製糸や織物の仕事は男性の農作業より実入りが多かったため、家庭内で女性の立場が強くなっていったのだとか。群馬県の伝統と歴史は、現代にも引き継がれているようだ。「大阪のオカン」も「群馬のかかあ」も、家庭においては頼もしくもある存在であることは間違いなさそうだ。草食系男子との相性もいいかもしれない。
<調査概要>
・対象/全国20~69歳の男女1410名(47都道府県各30名ずつ)
・調査方法/インターネットリサーチ
・調査時期/2014年5月