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IoTの覇者になるか?今年の最注目キーワード「Amazon Alexa」

2017.01.31

■IoTの先にあるAI。操作はタッチから音声へとシフト

ここ数年、インターネットにつながる様々な製品群が「IoT(Internet of Things)」として注目を集めているが、肝心のモノがインターネットにつながったその先に、どのような生活が待っているのかは、まだ漠然としている。今年のCESでは前述したように、AlexaとそのバックグラウンドにあるAIが、IoT製品につながった事例をたくさん見ることができた。おかげでおぼろげながらではあるが、IoTの先にある世界もほんの少し見えてきたように思う。

たとえばフォードのブースにあった、Alexaが搭載された車載システム。このシステムでは、音楽の再生から渋滞情報やメールのチェック、最寄りの店舗検索まで、ほとんどの操作をタッチディスプレイではなく、Alexaを使って音声で操作できる。さらにクルマから、家の電気やエアコンをつけたり、温度を調整するといった操作が可能。逆に家では『Amazon Echo』から、Alexaに命じてクルマのキーをロックしたり、バッテリーの状態をチェックすることができる。同様のことはすでにスマホのアプリなどでも可能かもしれないが、Alexaではアプリを切り替える手間なく、すべてを音声のやり取りだけで実現できるのがポイント。AIが進化すればもっと自然な会話で操作できるようになるだろうし、さらに将来は様々なセンサーがAIへとつながり、必要な情報を先回りして案内してくれるといったことも可能になるだろう。

筆者はずっとIoT時代の中心となるデバイスはスマートフォンだろうと考えてきたが、もしその通りだとしても、タッチスクリーンはあまり使わなくなっているかもしれない。実際に今年のCESでは、Appleの『Air Pods』やソニーモバイルの『Xperia Ear』のような、マイクを備えたワイヤレスヘッドセットをいくつか目にした。ユーザーインターフェースは徐々に、タッチから声へと移行している。どんな風に話しかけてもきちんと認識さえしてくれるなら、声で命令する方がタッチ操作よりずっとカンタンだからだ。

ただ認識率を高めていくにあたって、ネックになりそうなのが言語の壁だ。もちろんいずれは解消されるだろうが、どうしてもタイムラグは発生する。実際に『Amazon Echo』の発売開始から1年半以上が経過しているが、Alexaは現在まだ英語とドイツ語にしか対応しておらず、対応言語圏外のユーザーは指をくわえて待つしかない状況だ。そうやって日本人が蚊帳の外にいる間に、少なくてもスマートホームというカテゴリーにおいては、AmazonのAlexaがいち早くエコシステムを確立し、リードを大きく広げる状況となった。

Googleも『Google Home』で後追いしているものの、AIはインプット先が多ければ多いほど進化していくから、このアドバンテージは大きい。近い将来。最も身近な存在となるであろう音声認識アシスタントは、「Hey! Siri」でも「OK Google」でもなく、「Alexa」になるかもしれない。

取材・文/太田百合子

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