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2017.01.29

社長がオーナー経営者である中小企業がもつリスク

■連載/あるあるビジネス処方箋

オーナー経営者の会社で働くことの危険

 今回は、社長が大株主で、オーナー経営者である中小企業で働くことの意味を考えたい。私が、銀行員などを取材していると、オーナー経営者が仕切る中小企業は「バカになりきれないとやっていけない」と語ることがある。特にそのような会社に出向した銀行員が多い。私も、取材を通じてそれに近いことを聞く。中小企業で社長がオーナー経営者である会社は、なぜ、リスクが大きいのかを考えたい。

■役員や管理職の意見を聞かない

 中小企業のオーナー経営者へのインタビュー取材をすると、ひとりで一方的に話す傾向が強い。こちらの話を聞くふりはするが、実際は聞いていないようだ。ほかの役員や管理職と話す姿を見ていても、一方的に指示や命令をすることが多い。相手の言い分をじっくりと聞いたりすることは、ほとんどしない。自分が求める返事や回答が返ってこないと、「きちんと理解しろ!」と言わんばかりの雰囲気で接する。役員や管理職をここまで抑えつけているようでは、人材はまず育たない。役員や管理職が委縮し、部下に言うべきことが言えないからだ。部下もまた、そんな役員や管理職をなめてかかる。

■自分の家族を最優先する

 オーナー経営者が大切にするのが、家族だ。息子・娘などを若くして役員などにすることが多い。やがては、自分の後継者として次の社長にしようとしている。ある意味で「経営の安定化」と言えるが、上昇志向の強い社員からすると、しらけてしまいかねない。

こういう会社では、社員の中で最も高い実績を残したところで、社長になることはできない。役員になることも難しいかもしれない。役員になったところで、社長を支え続けなければいけない。その社長が自分よりも10~20歳若く、経営者としての経験に乏しく、優秀とは言い難いレベルであろうとも、支える必要がある。バカになりきれないとやっていけないのが、オーナー経営者の会社なのだ。

■ゆがんだ「実力主義」しか浸透させない

 オーナー経営者が仕切る会社では、多くの人がイメージする「実力主義」が浸透していない。高い実績を残したところで、社長や役員などの息子や娘が認めない限り、スムーズに昇格することはできない。オーナーは、息子や娘よりも優秀な社員を辞めさせることすらする。あくまで、自分たち一族が大切なのだ。

オーナー経営者が仕切る会社では、「実力主義」とは、そこそこの成績を残したうえで、オーナー一族を称え、常に従うことである。「イエスマン」であることが、大前提なのだ。オーナー経営者は、自分に従うものこそが「協調性がある」と考える。オーナー経営者の判断などが間違っていても、それが「正しい」と言えるような人でないと、なかなか認められない。

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