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身だしなみに気を配ると創造的になれるってホント?(2017.01.26)

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 新年や新年度などの時節の変わり目に、普段仕事で着用しているワードローブを見直して新調するビジネスパーソンも多いだろう。その際には、今までよりややビジネスカジュアルなものを加えてみるか、逆にもっとフォーマルにしてみるかという選択もまた浮上してくる。もちろん現状のドレスコードをそのまま維持してもよいのだが、こうした“ワードローブ問題”に関して少し参考になりそうな見解が心理学の分野からもたらされている。

■身だしなみに気を配ると創造的になれる

 服装に関する心理学的な考察は、これまでにも様々な研究が行なわれてきているが、昨年に米・コロンビア大学のチームが発表した研究では意外にも、周囲よりフォーマルな装いをしてそれを実感しているときに、当人はよりクリエイティブになる傾向があると結論づけている。例えば服装や身だしなみに無頓着な芸術家や科学者などもイメージとしては一般的だが、それに反し、フォーマルに身なりを整えることで創造的になれるという指摘には少し驚かされるかもしれない。では具体的にどういうことなのか。

 実験に参加した大学生たちは、大学の授業に着て行く普段着の姿と、就職活動の時に着用するスーツ姿でそれぞれ一度ずつ研究チームの面接を受けたのだ。偏りが出ないように2つのグループに別けて、一方は最初に普段着姿で、もう一方は最初に就活スーツ姿で面接を受け、その後他方の服装に着替えて再び面接を受けて様々な質問に回答したのである。

 そして面接の内容を分析すると、服装が異なることで当人の考え方に変化が生じていることがわかったのだ。その最も顕著な変化は、スーツ姿になると考え方が抽象的になるという傾向である。例えば動物の「ラクダ」を、スーツ姿の時には「乗り物」に分類する者が多くなるという。もちろん個人差もあるが、一方で普段着の場合はその思考方法も具体的なものになり、普段着の多くの者は「ラクダ」をやはり動物として分別するということだ。

ビジネスフォーマルで創造力をアップする!運を呼び込むワードローブのコツ
NYmag.com」より

「周囲よりもフォーマルな服装をすると、抽象的な思考をする傾向があり、細部に焦点をあてたものではなく全体を俯瞰した観点からものを考えるようになります。物事がどの“高度”で結びついているのかを見ようとするのです」と、研究論文の主筆であるマイケル・スレピアン氏は「NYmag.com」の記事で話している。服装を変えることで、なぜ考え方もまた変わるのか。周囲よりもフォーマルで立派な服装に身を包むことで、おそらく自分がより確かなものに感じられ、その結果、主導権を握ったリーダーの気分になるからではないかと研究チームは考えている。そして自分を権力を持ったリーダーであると自覚することで、その考え方が抽象思考へと傾くというのである。

「リーダーは自分が率いる組織の進路について大きな構想を思い描くのです」とスレピアン氏は加えている。自分が直接個別の現場に対処するのではなく、どうしたら組織全体がうまく動くのかを考えることでおのずから思考が抽象的になるということだ。権力を持った人間が抽象思考に傾くのはこのメカニズムによってもたらされているのである。確かに企業経営などでも、それが的確であるかどうかは別として、上層部ほどいわば抽象的に広い観点から経営戦略を練っていると言えるだろう。

 まさに“身なりは人を表す”ということわざを実証するかのような話題だが、どんなにフォーマルで立派な服装であっても、それが長く常態化すればその“効能”は薄れてくる。言葉の遊びではないがフォーマルを毎日着ていれば当人にとってはそれが普段着になってしまうからだ。これがまさにワードローブの見直しが必要とされる所以で、世のファッショントレンドに則って(必ずしも則らなくてもよいのだが)服装にちょっとした変化を加えることで、“効能”を持続させることができるのである。最新トレンドの服に身を包むという行為は、単にお洒落さを披瀝するというためだけでなはく、クリエイティビティの維持にも大きな貢献をしているのだった。……等々、ワードローブの見直しの際に参考にしていただければ幸いである。

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