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レクサスから登場した久々の大型クーペ『LC500』の完成度

2017.01.28

 インテリアデザインも特徴的で好感が持てる。近年の欧米のプレミアムカーのインテリアの傾向としては大きなモニター画面を中心に据え、ボイスコントロールも含めてインターフェイスを集約していこうという傾向が強い。

 しかし「LC500/500h」はそれらとは趣を異にしている。モニター画面自体は十分な大きさを持っているが、段でひと区切り付けて、その下にエアコン操作部、さらにリモートタッチインターフェイスとセンターコンソールに続いている。機能ごとに区切った造形は必ずしも新しいものではないが、独自性は打ち出している。リモートタッチインターフェイスでは地図画面のピンチングも可能なので、実用的には申し分ないだろう。

 また、丸いメーターのベゼルが左右にスライドし、表示を切り替えるというギミックはレクサスの限定生産スーパーカー「LF-A」譲りのものだが、「LF-A」から進化しているのはメーターの針がデジタル表示に変わったことだろう。機能的な優位性はないが、レクサスのようなプレミアムブランドにとって、こうした仕掛けを継承していくことは大切だと思う。

 モンテブランコサーキットに到着し、パドックに停めようとしたところ、ハンドルが切れないのに驚かされた。これで日本の狭い路地はツラい。四輪操舵が装着されたSパッケージならば、良く切れるのだろうか? コースで最初に乗ったのはV8を搭載した「LC500」。5.0Lの自然吸気で477ps/7100rpmという最高出力と55.0kg-m/4800rpmの最大トルクを生み出している。トランスミッションは、10速(!)AT。

 スーパーカーの世界でも、多気筒大排気量の自然吸気エンジンが次々と消滅し、ターボ化されていっている時代にあって、このレクサスの5.0LV8は健在だ。健在であるだけでなく、甘美そのものである。ベテランのリズム&ブルースシンガーが十八番を歌うように排気音は朗々と響き渡り、際限がないかのように回転が高まっていく。エンジン自体が、このモデルの魅力の源だ。

レクサスから登場した久々の大型クーペ『LC500/500h』の完成度を探る

「LC500h」にもコースで乗り較べたが、明らかに「500」の方が加速も鋭く、最高速も伸びた。直前まで雨に降られてウエットコンディションの路面だったので、コーナー脱出時に雑なアクセルワークを行うと簡単に後輪が流れ出す。しかし、ハンドルで少しの修正を加えれば治るので、それ以上取り乱すことはなかった。

 その後、別の一般道も走って「500」と「500h」の違いがよくわかってきた。「500」はエンジンの魅力が際立っていて、誰が乗ってもその素晴らしさを体感できるだろう。しかし、実際に購入して日常的に乗り続けることを想定してみると、このエンジンの存在感が強過ぎるように感じてくるかもしれない。あまりにも濃厚なので、いつもそればかりでは持て余してしまわないだろうか。

 その点、ハンドルの切れない点を除けば、「500h」の方が日常的な乗り方を淡々とこなすに違いない。サーキットや山道ばかり走るのならば500が楽しいだろうけれども、日常的に用途にも使うのならば筆者ならば「500h」を選ぶ。どんなシーンで乗っても上質な運転体験をもたらしてくれそうな気がするのだ。

レクサスから登場した久々の大型クーペ『LC500/500h』の完成度を探る

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