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2017.01.25

2017年アジアが世界経済の成長の牽引役になる3つの理由

デロイトは1月16日に『Voice of Asia』シリーズの第1弾を発行。その中で2017年は予想以上に良い年になるとの見方を示した。米国の保護主義的な発言やIMFの悲観的な予測とは裏腹に、アジアが牽引役になり、世界の成長に予想以上の好調な成果をもたらすとして、3つの要因を挙げている。

デロイトオーストラリアのエコノミスト、クリス・リチャードソン氏は次のように説明する。「第1に、世界経済は10年にわたるいくつかのショックが相次いだ末にようやく正常化に向かい、本来備わっている自然治癒力が発揮されて早期の回復が促進されます。第2に、世界貿易はすでに拡大傾向にあり、その恩恵がアジアに波及しつつあります。第3に、アジアの巨大経済であるインドと中国では消費ブームが成長を加速しており、両国が自国経済のみならず、地域に安定をもたらす力としての役割を担います」

■世界経済は安定へ

世界金融危機に端を発し、ユーロ圏の債務危機、中東、欧州、アジアでの地政学的な危機など、立て続けに危機に見舞われた世界経済は今、ようやく正常化に向かおうとしている。デロイトのレポートによれば、2017年に実際に世界の成長が加速する可能性があり、すでに先行指標には世界貿易の拡大が表れている。これをきっかけに好循環に入り、世界の成長が貿易の拡大を刺激し、やがて力強い成長に拍車をかけることになる。アジアの主要市場である中国とインドが牽引役となり、好調な米国経済に支えられて他のアジア諸国の大部分でも成長が加速する見込み。

■貿易は回復基調

近年続けて発生した危機やショックで世界貿易量は落ち込んでいたが、すでに先行指標からは貿易量が拡大局面に転じたことがわかる。もちろん、2017年にも依然としてリスクは残っており、そのうち最大のリスクが中国の人民元切り下げ。ようやく緒に就いたアジア地域の回復に悪影響を及ぼすおそれもある。

デロイト中国のエコノミスト、許思涛氏(キョ・シトウ)は次のように話す。「今後も引き続き人民元切り下げは必要ですが、中国政府がどのように管理するかが鍵を握ります。あまりに強気になれば、他のアジア通貨も下落します。これでは次期米国大統領が標榜する保護主義政策を勢いづかせ、貿易面で制裁措置に打って出る口実を与えかねません」「アジアは中国を軸としたバリューチェーンに組み込まれつつあります。人民元切り下げなど政策の変更をきっかけに中国に影響が生じれば、他のアジア諸国にも重大な連鎖反応を引き起こす可能性もあります。しかし、長い目で見た場合、中国が経済のリバランスに成功すれば、アジアのほとんどの国々はその恩恵に浴することになります」

トランプ次期大統領の実力はまだ未知数で、世界貿易への影響力が過大評価されている可能性もある。世界的にナショナリズムや保護主義の論調が台頭しているものの、各種指標を見ると、アジアの貿易も世界の貿易も拡大基調にあることがわかる。

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