
パナソニックは1月中旬より、自律搬送ロボット『HOSPI』の実証実験を成田国際空港、ANAクラウンプラザホテル成田の協力のもと実施する。
『HOSPI』は人間の代わりに搬送作業を行なうロボット。あらかじめ記憶させた地図情報に基づき、高性能センサーと高度な障害物回避アルゴリズムにより、移動環境を認識しながら走行するため、歩行者や障害物に接触することなく、安全かつ効率的にさまざまな物を搬送することが可能だ。また、従来の搬送設備のように壁や天井への機器埋め込みや通路へのガイドテープの施工が不要なため、搬送の目的地や施設のレイアウト変更も容易かつ低コストで実現できる。このような特徴が認められ、すでに国内外4か所の病院で薬剤や検体の搬送などにおける利用が始まっている。
今回は空港内のラウンジでの食事後の下げ膳や、ホテルロビーでのドリンクサービスの実証実験を実施。同社ではこの実験を通して『HOSPI』の搬送サービス拡大に向けた実用性を検証するとともに、今後の商品化に向けた開発を加速していく、とコメントしている。
実証実験の概要は以下の通り。
1. ドリンクサービス実証実験
実施期間:2017年1月18日まで
対象エリア:ANAクラウンプラザホテル成田 1階ロビー
検証内容:ロビーを巡回し、利用客へペットボトルのドリンクを配布する。またバスの発車案内を行なう。
2. 下げ膳実証実験
実施期間:2017年1月23日~27日
対象エリア:成田国際空港内 「ナリタ トラベラウンジ」
検証内容:利用客の食事後の食器をカウンターまで搬送する。
■実験の概要は動画でチェック
関連情報
http://news.panasonic.com/jp/topics/151281.html
文/編集部