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MotoGPの経営学「チームを起業してビッグビジネスにする方法」

2017.01.21

MotoGPの経営学「チームを起業してビッグビジネスにする」方法

 MotoGPのパドックを、疾風のごとく駆け回っている男がいる。長身、かぎ鼻、鋭い目つき。慌ただしく動きながらも周囲への目配りを忘れず、知人友人をめざとく見つけるや声をかけ、大きなアクションでハグをし、握手をし、短く言葉を交わしては、また去って行く。

 黒いチームウエアに身を包んだその男の名は、エルベ・ポンシャラル。もうすぐ60歳になるフランス人の彼は、MotoGPのトッププライベーター(マシンメーカー直属のファクトリーチームに対して、メーカーからマシンを貸与される「個人チーム」のこと)チーム「テック3」のオーナーだ。チームは南フランスを本拠地に、最高峰のMotoGPクラスのほか、中間カテゴリーのMoto2クラスにも参戦。2ユニットを成している。

MotoGPの経営学「チームを起業してビッグビジネスにする」方法

 さらにポンシャラルは、国際ロードレーシングチーム協会(IRTA)の代表も務めている。MotoGP参戦チームや主要スポンサーをとりまとめながら、MotoGP繁栄の道を探っているのだ。

 多忙ながら常に精力的な彼は、ホンダ、スズキ、ヤマハといった日本メーカー、そして中野真矢、阿部典史、玉田誠、高橋裕紀ら日本人ライダーと多くの仕事をしてきた親日家でもある。

MotoGPの経営学「チームを起業してビッグビジネスにする」方法
2000年は、テック3のライダーふたりがGP250クラスをリード。オリビエ・ジャックがチャンピオンに、中野真矢はランキング2位となった。(写真出典:http://motogp.com

 2016年の日本グランプリで、ポンシャラルに会った。大きな手で握手しながら「ゲンキデスカ?」と日本語で尋ねてきた。彼との付き合いは、1999年から。もう17年になる。僕は彼のことを、日本人ライダーや関係者の多くがそうするように、「ポンちゃん」と呼んでいる。一見すると険しい表情とは裏腹の優しさは、「ポンちゃん」というニックネームにふさわしい。

「テック3のファクトリーにはずいぶん行ってないけど、今はどうなってるの?」と尋ねた。筆者がファクトリーを訪れた15年前には、建物も設備もまだこぢんまりとしていた。彼は肩をすくめて「ああ、大きくなったよ」とウインクした。

「MotoGPチームとMoto2チームの2ユニットを運営してると、トレーラーを置くだけでもかなりのスペースが必要になるからね」とポンシャラル。「裏のブドウ畑は?」南フランスののんびりした光景を思い出しながら聞くと、「私が買い取ったよ。今はチームの敷地になってる」と答えた。

 ポンシャラルは、成功者なのだ。グランプリ・パドックでの地位を確立しながら、確実にチームを大規模化している。彼のポジションもかなり変わり、ステージも上がった。しかし、彼自身はまったく変わらない。偉ぶることもなく、常にフランクだ。今も昔もまるで同じ空気の中で、彼と語り合うことができる。

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