
CES2017および、その関連イベント取材でライターが出会った、これが日本で発売された絶対欲しいと思った製品をピックアップ。ここでは特定のジャンルに納まりきらないガジェット5選を紹介しよう。
◆かつてないデザインでつながる家電を丸ごと守るWi-Fiルーター
シマンテック『ノートン・コア』
このジオデシック・ドーム状の物体は、シマンテックがCESで公開したWi-Fiルーター。といってもシマンテックだけに、もちろんただのルーターではなく、Wi-Fiにつながった家中のデバイスを様々な危険からまとめてガードする、ホームセキュリティ機器となっている。
その名も『ノートン・コア』と名付けられたこの機器は、スマホのアプリから操作が可能。外部からのWi-Fiへの不正なアクセスや侵入をブロックするのはもちろん、Wi-Fiにつながっている個々のデバイスごとにインターネットを利用できる時間や、サイトのフィルタリングなどを設定できる。子供がスマホに夢中になって夜更かししないようにしたり、特定のサービスの利用をブロックできるというわけだ。このほか、通信速度のチェックなどもできるようになっている。
スマホの専用アプリから様々な操作が可能。つながるデバイスごとに持ち主を設定し、人ごとに設定を変更できるなど、事細かな管理ができる。
なお『ノートン・コア』は、夏に発売予定で価格279.99ドル。現在はプレオーダーキャンペーンとして、199.99ドルで販売されている。
これから家の中にどんどん「つながる機器」が増えることを見越して、シマンテックだけでなくトレンドマイクロも、昨年末にスマート家電をまとめてガードするセキュリティ機器『ウイルスバスター for Home Network』を発表している。今後はセキュリティベンダーもソフトではなく、ハードで安心を提供する時代になるのかもしれない。
◆ロボットづくりとプログラミングの楽しさが学べる子供向け玩具
レゴ『レゴ・ブースト』
日本でも2020年から小学校で必修となるプログラミング。子供向けのプログラミング教材も続々登場しているが、CESではあのレゴも、楽しみながらプログラミングが学べる玩具キット『レゴ・ブースト』を発表した。
ブロックを使ってセンサーやモーターを取り付けたロボットを組み立て、それを専用のアプリを使って組んだプログラムで、制御できるというもの。すでに発売されている、同様にプログラミングが学べる玩具『マインドストーム』よりも低年齢の、7歳から12歳が対象年齢。『マインドストーム』とは異なり、レゴらしいカラフルなデザインを採用しているのも特徴だ。セットになっているピースの数は全部で843で、ロボットのほか、ネコ、ギター、ローバー、オートビルダーなどが組み立て可能という。
発売開始は2017年後半の予定で、希望小売価格は159.99ドルと、『マインドストーム』と比べると、かなり抑えた設定になる模様。学校でプログラミングを学ぶ前の、子供の学習のきっかけづくりにも良さそうだ。