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2016.12.27

国内クラウドサービス市場、2020年度には3兆円超に

オフィス業務からプライベートまで、今やすっかり身近になったクラウド。この「クラウドコンピューティング」という用語は、2006年にグーグルのCEOだったエリック・シュミットが初めて使ったといわれている。

MM総研は12月13日、国内クラウドサービス市場規模の2015年度(2015年4月~2016年3月)の実績と2020年度までの予測、および需要動向に関する調査結果を発表した。この調査は、クラウドサービスを導入済または検討中の法人計1373社を対象に、本年10月~11月にかけてMM総研が実施したアンケートを元に取りまとめたものだ。

2015年度の国内クラウドサービス市場は前年度比33.7%増の1兆108億円となり、初めて1兆円を突破。企業内の既存システムにおけるクラウド移行が加速しており、2018年度に2兆円を超え、2020年度には3兆円を超えると予測する。

MM総研

クラウドサービスのユーザーが持つイメージではセキュリティ面での不安が低下して、ユーザーの認識に変化が見られる。クラウドサービス事業者のセキュリティ対応力の向上に加え、利用者の増加に伴ってクラウドサービスに対する理解が進んだと言える。クラウド事業者間の競争は引き続き激しく、パブリッククラウドではAmazon Web ServicesとMicrosoft Azureが利用者の獲得においてしのぎを削っている。スケールメリットを活かすグローバルベンダーが上位を占める傾向に変わりはなく、国内ベンダーはプライベートクラウドの領域で生き残りをかける構図が鮮明になってきている。

MM総研

■国内クラウド市場は1兆円を突破

今回の調査において、2015年度におけるクラウドサービス市場全体の規模は対前年度比33.7%増の1兆108億円となり市場が大きく成長した。クラウドの持つコストメリットやスピードメリットを背景に、社内の既存システムのクラウド移行が加速する結果、2020年度までの年平均成長率は27.4%となる。2018年度は2兆1750億円と2兆円を超え、2020年度には2015年度比3.4倍の3兆3882億円と3兆円を超える市場に成長すると予測する。

パブリッククラウド(SaaSおよびIaaS/PaaS)は2015年度2756億円で前年度比19.8%増となった。IaaS/PaaSの成長を背景に、パブリッククラウドは2020年度までの年平均は17.7%で、2020年度には2015年度比2.3倍の6238億円に達すると予測する。プライベートクラウド(ホステッド、オンプレミスおよびコミュニティ)は2015年度7352億円で前年度比39.7%増となった。2020年度までの年平均成長率は30.3%で推移し、ホステッド・プライベートクラウドの拡大により2017年度に1兆円を超え、2020年度には2015年度比3.8倍の2兆7644億円になると予測する。

■クラウドのセキュリティに対する不安イメージが低下

パブリッククラウド(SaaSおよびIaaS/PaaS)やホステッド・プライベートクラウドに対するユーザーのイメージでは、「情報漏えいなどのセキュリティが心配」と回答したユーザーの比率が前年調査時に比べて減少した。クラウドサービス事業者のセキュリティ対応力が向上したことに加え、利用者の増加に伴ってクラウドサービスに対する適切な理解が進んだと分析する。セキュリティ面への不安はクラウド利用の障壁として挙げられてきたが、不安なイメージの低下によって信頼が高まり、クラウドの利用者が一層増えることが予測される。

MM総研

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