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格安スマホの大容量プランは本当にお得なのか?

2016.12.25

石野氏:借りている限られた帯域の中に、ユーザーをどれだけ詰め込むかというビジネスモデルだと、ユーザーが一斉に使うこともあって、大容量プランはやりにくいと思います。その分、大手キャリアに比べると料金は安い。そういうリスクをわきまえて使う人にとってはいいと思います。

 ただ、大手キャリアのように、いつでもサクサクとはいかないことで不満が出ることもありそうだし、結果として「格安SIMは使えない」という話になると市場にとっては良くない。OCNやIIJといったシェアの高いMVNOは基本的には大容量プランをやっていない。格安SIMを選ぶ人には、3GBプランで節約しながらとか、3GBプランでSNSを無料で、という方がフィットする気がします。

石野氏
石野氏

石川氏:MVNOにそこまで求められているのかなって、やっぱり思いますよね。大容量になると料金差がそんなになくなってくるので、既存キャリアでもいいという気がしますし。MVNOの動きを見ていると、大手キャリアを意識して同じことを模索しつつあって、なぜ個性をなくしてしまうことをするのかなというのが正直な感想ですね。

石川氏
石川氏

石野氏:MVNOは料金で仕掛けていた側なのに、後追いになっているのがよくないですよね。今回はソフトバンクの手のひらの上に載っかっちゃっている感じがする。MVNOはもっと悔しがってほしい。

房野氏:3大キャリアの大容量プランに対して、ユーザーの反応はどうなのでしょうか。

法林氏:先日、ドコモショップのスタッフの人と立ち話をしたけど、「私はまだ受け付けたことない」と言っていましたね。

石野氏:ドコモの吉澤社長によると、今まで3GBや5GBプランを契約していて、毎月容量追加で1000円払っていたような人が大容量プランを契約しているそうです。そういうニーズは確かにあると思う。毎月、1GB追加するために1000円払うぐらいだったら、最初から1000円プラスして20GBにした方が心置きなく使える。でも果たして、そういう人がどれだけいるか。家に光回線を引いている人だったら、そんなに使わない。恐らくテザリングを使う人や外で動画をバンバン見るようなヘビーユーザーに限られると思います。

 MVNOに大容量プランがないから勝負にならないかといえば、そんなことはないと思う。実際、IIJやOCNは勝負できているし、大容量プランを作った楽天モバイルは、その前から結構調子が良い。ワイモバイルにも大容量プランがない。今、一番売れているワイモバイルにないので、安さを求める人にとっては、そっちの方向じゃないという気がする。

NTTドコモ 代表取締役社長 吉澤和弘氏
NTTドコモ 代表取締役社長 吉澤和弘氏

法林氏: MVNOとしては、回線が混んでいるお昼の時間は、どうしたって速度が出ない。むしろ、それ以外の時間帯で、空いている帯域を有効活用してもらうのために、大容量プランを用意したというのはアリ。ただ、主要キャリアと同じというわけにはいかない。MVNOとしてはあくまでも、借りている帯域を最大限に活用したいから使っていいよ、という程度の大容量プランという意味合いだと思う。

石野氏:二極化している感じですかね。品質を求めるなら大手キャリアで7000円、8000円払って20GB、30GBを使う方が、使い勝手がいいしストレスもない。主要キャリアでは、5GBと20GBとで金額の違いがほとんどなくなっちゃっているので、将来的に大容量に向かっていくでしょうし、5GB以下のプランがなくなる可能性がなきにしもあらずというか。そうなると住み分けが進むような気がします。

法林氏:海外のMVNOでも、1GB、3GB辺りのプランが多くて5GBもあまりないくらい。最近は10GB程度のプランも出てきているけれど、そんなに多くない。MVNOは対抗上、大容量プランも用意するけれど、実効速度が伴わないのなら、果たしてどこまで効果があるかは疑問。

石野氏:そういう意味では、FREETELの段階制プラン「使った分だけ安心プラン」の方が、実利用にフィットしている感じがします。

FREETELの「使った分だけ安心プラン」
FREETELの「使った分だけ安心プラン」は、データ専用なら100MBまでは月額299円で通信回線が利用可能。5GBまでは1520円、10GBまでは2470円、最大20GBまで利用しても4870円で回線利用可能。SMSを使うなら月額140円プラス、SMSと通話をセットで使うなら月額700円をプラス支払えば、20円/30秒で通話が可能になる

法林氏:あれは悪くない、安くつく。

石野氏:アグレッシブですよね。

法林氏:MVNOの方向性が見えている感じがする。楽天モバイルは大手と対抗したい意識があるから、ショップもどんどん構えている。

石川氏:大容量プランができたことについて、総務省が、私たちのおかげというようなことをいっているのが腹立たしい。高市総務大臣が、11月中旬頃の会見か何かで、「ライトユーザー向けプランができて、長期ユーザー向け施策が出て、大容量プランも出た」みたいなコメントをしたんです。さも総務省がやったという口ぶりだったけれど、大容量プランは総務省と関係ないところで、キャリアがユーザーのことを考えて作っているんだから、しゃしゃり出ることはないと思います。

石野氏:端末価格に関するガイドラインの改訂案もおかしいですよね。端末代金が下取り価格を下回ったらいけないってどうして。まったく意味不明な基準が出てきている。

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