
■連載/阿部純子のトレンド探検隊
フランスをメインとしたヨーロッパでオーガニック(有機)製品を中心としたスーパーマーケット「Bio c’Bon(ビオセボン)」の日本1号店が麻布十番にオープンした。ビオとはフランス語でオーガニックを意味し、鮮度の良い食品やオーガニック製品を手ごろな価格で提供している。
「ビオセボン」はフランスでは2008年に創業し、現在はヨーロッパで100店舗以上を展開しているが、日本ではイオンとの合弁会社を設立。麻布十番店は複合型店舗として、1階にビオセボンと、フランスの冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」、2階はウエルシア薬局、地下1階はヨガとダンスのスタジオ「avitystyle(アヴィティスタイル)」で構成されている。
◆「Bio c’Bon(ビオセボン)」(1階)
野菜エリアはオレンジ系、グリーン系、赤系と色ごとにディスプレイされた美しい売場が目を引く。生産者の顔が見える、旬の有機JAS認証農産物を中心に品揃え。野菜の量り売りや、「バルク」と呼ばれるナッツやシリアル、ドライフルーツなどの量り売りコーナーも充実している。
ワイン、チーズ、お菓子、調味料、ドリンク、グルテンフリー、化粧品などフランス直輸入品を含む3000品目以上のビオ製品を扱っており、日本初上陸の商品も多い。フランス・ジロンド県で30年以上に渡りコーヒーの焙煎を行っているカフェ・ミシェル社はビオ製品やフェアトレ―ドのパイオニアとして知られている。ノンカフェインの「ディカフェ インスタントコーヒー」や、カカオ豆とキビ糖が入ったインスタントココア「テラ エティカ」などがおすすめ。
日本ではなかなか入手しにくいフランスのチョコレートメーカー「ボヴェッティ」の板チョコも種類が豊富。チリペッパー味はぜひ試してみたい。米、豆腐、こんにゃく、そばなど有機JAS認定の国内商品、北海道の和牛、牛乳、乳製品も取り扱っている。
店舗の中央にはビオ製品を体験できる対面式のデリコーナーを設置。チーズの試食や、出来たての惣菜やサラダ、サンドイッチ、コーヒーなどを提供し、店内のイートインコーナーで飲食できる。惣菜はフランスのビオセボンのスタッフ、日本の有機栽培の生産者、日本人フレンチシェフなどがレシピを考案。デリコーナーは本国のフランスにはない日本独自の展開で、使われている素材や味などについてスタッフが詳しく教えてくれる。