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ジャガーが最高峰の電気自動車レース「フォーミュラE」に参戦した理由

2016.12.21

■街中を静かにぶっ飛ぶフォーミュラEはクールな未来型産業

 ところで、都市型レースというのがフォーミュラEの極めてユニークな特徴だと思う。

 これまでのレースは、その音の大きさや危険と隣り合わせという特徴を持っているため、専用のコースで行ってきた。ラリーはその限りではないし、モナコなどは従来から公道を使用したレースが開催されてきたが、上記にあげたビックシティでは、住民やオフィスへの騒音問題などもあってそのような大規模なレースの開催が容易ではなかった。しかし、骨を削るような上品な音を特徴とするフォーミュラEであれば、諸問題はエンジンカーのレースに比べ相対的に極めて小さい。世界を代表する商業都市、観光都市でやっても問題はないのだ。

 ドラえもんのスモールライトで人間を小さくしてラジコンに乗り込むというシーンがあったかどうか記憶が定かではないけれど、まさにラジコンに乗るという少年の夢は今まさに世界中のビックシティで現実となっているのだ!

 会場脇では、スロットカーで遊べるお店のPRマンも。こんな光景も大都市開催だからこそ。

なぜジャガーが最高峰のEVレースに挑むのか?

 ホテルの脇には、パナソニック・ジャガーのオフィシャルカーが。VIP送迎用だろうか?

なぜジャガーが最高峰のEVレースに挑むのか?

 そして、フォーミュラEこれまでのレースとは全く違う面白さがある。香港戦は香港島のメインである金融街の脇で行われたのだが、いわゆる「買う&食べる楽しみ」という観光本来のメインテーマと完全密着しているのである。

 その年に入る直前の空港でもジャガーはバッチリ宣伝活動を行っていた。

なぜジャガーが最高峰のEVレースに挑むのか?

 前座のレースと本戦の合間に飲茶を食べブランド品を買い、本戦が終われば10分後にはカクテルディナー。前座レースと本戦の合間にホテルに戻ってプールでひと泳ぎとか昼寝だって可能なレース。エンターテイメントの選択が自由なレースが、フォーミュラEなのである。富士スピードウェイなど郊外に設置されたサーキットではこうはいかない。

 2月に行われる第三戦のブエノスアイレス、5月のパリ、6月のベルリン、7月のニューヨークなどでも街とレースをミックスして楽しめるのがフォーミュラEだ。欲張り者が多い現代人にはぴったりで、街が持っているカラーをとことん楽しめるのが最高である。

 トヨタがEV開発の加速を宣言し、欧州の各メーカーがEVモデルを拡販する姿勢を表明している今、最先端のEVレースであるフォーミュラEで未来を感じ、街を楽しむのは最高にエキサイティングな体験なのだ。

 さて、最後はジャガー・ランドローバーのプロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクターである、ニック・ロジャースの言葉で締めくくりたい。

「これからの自動車業界は、過去30年間に起きてきたこと以上の変化が今後の5年間で起こると、当社はみています。フォーミュラEに参戦することで、極限条件下で当社の先進技術のエンジニアリングやテストをすることが可能になります。フォーミュラEで得る貴重な知識は今後市販車の開発に応用していきます。ジャガー・ランドローバーは、現在9000人のエンジニアを雇用していますが、このエンジニアたちが蓄積してきたデータを抽出して活用することで、レーシング業界における電気技術の新境地を打ち立てていくことができると自負しています」

 さあ、5年後の未来をいち早く感じるためにフォーミュラEを見に行こうではないか。

取材・文/ムスス・ロヒータ

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