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2017.12.11

競走馬が食用馬肉に!?世界を揺るがす新たな「馬肉」問題

 日本でも盛んな競馬だが、欧米では競馬のほかにも馬術競技のショー版ともいえる“ホースショー”も人気だ。特に馬の迫力ある大ジャンプを見せるショーは、騎手の危険が伴うものの大いに盛り上がるという。こうした華やかなショーに登場する馬が先日、不可解な死を遂げていたのだが……。

■ジャンプ競技馬が誘拐されて殺される

 10月26日の朝、米・フロリダ州パルメットの厩舎近くで、オーナーのデビー・ステファン氏は、同厩舎所属の競技馬の死体を発見した。発見現場は凄惨な光景で、頭も四肢もバラバラに切断された馬体は明らかに解体されていたという。殺された馬は誘拐されており前日から行方不明になっていた。

「犯人たちにとって何の得にもならないと思うのに、どうして馬を誘拐して殺したんでしょうか。今後ほかの馬も被害に遭わないとは限らず、私のこれからの生活を変えてしまう事件です」(デビー・ステファン氏)

 ここパルメットの地で27エーカー(約東京ドーム1個分)の牧場を持ち50頭もの競技馬を所有するステファン氏はベテランの女性騎手で、乗馬シャンプ競技において7フィート8インチ(約2m34cm)の女性騎手世界記録の保持者でもある。ステファン氏の夫は馬術競技コースのデザイナーで、2008年の北京五輪の馬術競技のコースも手がけたという馬術界カップルだ。

 そして今回無残に殺された馬は、ステファン氏が購入したばかりのフランスの馬術ショーで活躍した実績を持つドイツ産のジャンプ競技馬「フェドラス・ド・ブロンデル」で、事件の前の週にこの牧場に到着したばかりだったのだ。第一線は退いたこの12歳のジャンプ馬だが、その購入金額は明らかにされていない。地元警察は現在事件を捜査中だが、一方でステファン氏は犯人逮捕に繋がる協力をしてくれた人に1万8000ドル(約217万円)の懸賞金を用意している。

競走馬が食用馬肉に!?世界を揺るがす新たな「馬肉」問題
全盛期のフェドラス・ド・ブロンデル。

◎動画はコチラ

 ステファン氏によれば、殺されたフェドラスはとても人間になついている馬なので、犯人たちに簡単についていっておとなしく殺されてしまったと考えられるという。警察によれば犯人はおそらく2人以上のグループで、馬体の大きさでフェドラスがターゲットに選ばれたと考えられるという。この厩舎は高速道路からそれほど離れておらず、犯人グループは犯行前に停めた車から厩舎の中の様子を窺って犯行を計画したと推測でき、犯行グループの足取りを追っている。

 腑に落ちないのはやはり犯行動機だが、フロリダ動物愛護団体代表のニック・アトウッド氏は「フロリダでは馬肉の流通は禁止されているが、闇の馬肉流通網は存在している」とAP通信の取材に応えており、フェドラスが食用馬肉にされた可能性を指摘している。フロリダのみならず現在アメリカ国内には馬を解体する屠畜業者は存在せず、食用のための馬の流通も行なわれていないことになっている。しかし一部の馬肉好きは入手の機会があればそれなりの金額を支払うことも厭わないということだ。

競走馬が食用馬肉に!?世界を揺るがす新たな「馬肉」問題
New York Daily News」より。

 とすれば、やはり闇の食用馬肉ルートに関わる者の犯行なのだろうか。しかしわざわざ解体した後の馬の死体を厩舎の近くに運んでくるのはリスクもあるはずだ。とすれば何らかのメッセージを伝えるためなのかどうか、いずれにしても不気味だ。

「今後厩舎の警備を強化しなくてはならないし、警察はこの地域のほかの厩舎とオーナーも守って欲しい。どの牧場の馬にも起り得る事件ですから」とステファン氏は語る。競技用の馬が食肉のために狙われたのだとしたら驚くばかりだが……。

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