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2016.12.10

吹き荒れる"割り勘"旋風!「接待」規制後の韓国の今

汚職や不正を正すために始まった法律が、韓国社会に嵐を巻き起こしている。肯定的な意見もあるが各分野での混乱は少なくない。特にビジネス分野での混乱が激しい。

「接待」規制後の韓国を現地レポート!吹き荒れる「割り勘」の嵐
不正請託禁止法を発案した金英蘭(キム・ヨンラン)氏(C)https://ko.wikipedia.org

■「夜の接待」が「ランチミーティング」に変化

 最近韓国でも、特に若年層を中心に夕方ゆとりのある暮らしを求める傾向が強くなった。夕方には早く帰って個人時間を過ごすことになり、しかも会食をランチにするケースも生じた。「夕食だけは家族と共にする文化」が根付いている欧米とは違い、伝統的に韓国は会食や接待などの「飲み会」が一般的な国だった。

 そのため、直接打撃を受けた代表格が、飲食店、飲み屋、ゴルフ場などだ。飲食店、中でも接待がメインである韓定食/日本食レストランが最も深刻だ。彼らは自らの救済策として夜の代わりにお昼に充実した新メニューを設けた。中身は法に触れることなしに食事で接待できる上限金額の3万ウォン(約2880円・2016円11月24日現在)を超えないメニューがほとんどである。

「接待」規制後の韓国を現地レポート!吹き荒れる「割り勘」の嵐
韓国の最高裁判所(C)https://ko.wikipedia.org

 たとえば、1人前2万9800ウォン(約2860円)の昼のコース料理/3〜4人前で7万ウォン(約6720円)のセットメニュー(お酒を飲んでも1人当たりの金額が3万ウォンを超えない程度)を用意してきたのに対し、フランスやイタリアンレストラン、そしてホテルレストランなどは目立った動きはない。それは客の傾向自体が違うのもあり、また、構造的に費用を減らせる限界があるからだ。

 しかしこのような努力もお昼に限定される。夕食のメニュー価格をここまで下げては運営が難しいためだ。それで今後は韓国でもビジネスランチミーティング、つまり「パワーランチ」が一般化しかねないという見通しもある。

■まだ混乱は続き、褒賞金目当てのやからも出現

 もう一つは花だ。プレゼント向けの花が全体の80%以上を占める韓国の花取引の構造上、影響が避けられない。それで政府が急いで花業界のための対策づくりに乗り出した。法人カードがたくさん使われる居酒屋やゴルフ場は言うまでもない。

 不正請託禁止法をビジネスチャンスとばかりに、お金を稼ごうとする、いわばランパラチ(発案した判事出身の女性=金英蘭(キム・ヨンラン)法+パパラッチの意)も現れた。法の対象者の「逸脱」の証拠を持って申告すると、補償金最大2億ウォン(約1920万円)、または褒賞金最大30億ウォン(約2億8800万円)が受けられるためだ。

「接待」規制後の韓国を現地レポート!吹き荒れる「割り勘」の嵐
韓国ウォンでのご祝儀 (C)https://www.flickr.com

 旅行関係分野も混乱している。旅行会社、旅行雑誌社、旅行記者などマスコミ従事者たちは法の対象となるので、従来の取材活動に制約を受ける。特に旅行業界では一般的なファムトリップ(現地に招待する下見旅行)もオールストップ状態だ。

 企業で発行する社内報もほとんど廃刊され、オンライン上でサービスするやり方に変わった。企業で冊子を発行する場合、出版・マスコミに分類され、発行者である代表取締役が言論人になるからだ。

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