「車中泊に使われることは開発中から大きなテーマとなっていました」(開発担当者)
リアシートを畳むと、フラットでほとんど長方形の床ができて、2人で車中泊もできる。
「床は200kgまで耐えられるように設計しました」(開発担当者)
車中泊したことのある人ならよくわかると思うが、車中泊の最大の課題は寝床を作ったはいいけれど、その時に荷物をどこにどうしまうかだ。運転席に置いたりしている人も見かけるが、フロントグラス越しに丸見えになってしまう。荷物は枕元や足元に寄せて、身体を丸めて寝るしかない。夜中に、積み上げた荷物が崩れ落ちてくることもある。
だが『フリード+』は、そんな心配は要らない。寝床の下にポッカリと大きく立方体の空間があるからだ。2分割できる丈夫な床板を持ち上げるだけで、荷物の出し入れは簡単にできるし、外からも見えない。つまり、横から想像すると“1階”の荷物空間の上に寝床があって、人間は“2階”で寝ることになる。コロンブスの卵だが『フリード+』は車中泊のことを非常によく考えて造られている。
「ハイブリット版のIPU(インテリジェント・パワー・ユニット)を前席の下に設置することにしたので、スペースが生まれて実現しました。同時に、四輪駆動版とクルマ椅子を搭載することも可能となりました」(開発担当者)
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