人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2016.11.27

「あの会社は最終面接で落ちた」という人の謎

■連載/あるあるビジネス処方箋

「あの会社は最終面接で落ちた」という人の謎

 転職の話をしている時、誰も聞いていないのに、自ら「A社の採用試験を受けて、最終面接で落ちた」と口にする人はいないだろうか。その場合のA社とは、その人が現在いる会社よりも、人気ランキングが上位で、ブランド力もあり、業績もいい会社のことを指す場合が多い。ではなぜ、この人たちは不採用となった会社のことを未練がましく語るのか。その理由について、これまでの私の取材経験をもとに解説したい。

■不満が強い

 この人たちは「俺はこんな会社にいる人材じゃない。本当は、A社に行くことができた!」とでも言いたいのだろう。書類選考をパスし、1次面接、2次面接、3次面接、4次面接とパスし、最終である役員面接に進んだことを強調することで、自分を大きく見せたいのだ。その裏側には、今の会社や部署、仕事などに強い不満があるはずだ。

 じつは「最終面接」と強調するところに、意味がある。1次面接、2次面接、3次面接、4次面接で不採用となろうと、最終面接で落とされようと、「不合格」に変わりはない。それでも「最終面接で落ちた」と繰り返すのは、「俺のことを見くびるなよ」「あなたたちとは違うんだ」と心の中で思っている可能性が高い。内定寸前のところまで進むことができた人材であることを周りに知らしめたいのだ。まれにそれが嘘だった場合もあるが、それすら隠す。それほどまでに、現在の職場に対する不満が強いのだ。

■現実逃避

「最終面接で落ちた」と強調する人は、今の会社や部署で働く自分を「仮の姿」だと思い込みたいのだ。実は、A社の採用試験に落ちて、今の会社にいる自分こそが本当の姿なのだが、それを受け入れることができない。「自分が期待するほど、自分は優秀ではない」「自分は、今の会社にしか入れない人間なのだ」。そんなことを察知していながらも、ダメな自分を直視したくない。夢や希望を失いたくないのだ。だからこそ、必死に「最終面接で落ちた」と強調する。つまりは、現実から逃げている。逃げるほどに、現実が大きく見えてくることに気がついていない。

■奮い立たせている

 一方で憧れだったA社に入社できるかもしれなかったことを強調することで、不甲斐ない自分を奮い立たせている、とみることもできる。言い換えると、それ以外に自分の力を立証することができない。本当に力があり、周囲から認められている人は、不採用となった会社のことなど、あえて語らないものだ。そんな惨めなことをしなくとも、現状に満足しているのだから。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年11月16日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「ゴルゴ13」のオリジナル万年筆!大特集は「2018年ベストヒットランキング」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ