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2016.11.24

【男の腕時計】予算1000万円超で買える“パトロン気分”が味わえる逸品

■連載/男の腕時計

【男の腕時計】予算1000万円超はパトロン気分を味わうモノ

 スマートフォンがあれば正確な時刻が分かる時代にあって、機械式時計に大金を投じるのは、かなり酔狂なことである。しかも時計の価格は天井知らずであり、手首の上に収まる大きさの機械が、高級車や家と同じくらいの価格で販売されることだって、珍しくはない。

■価格の多寡に言及する人間にこの時計を手にする資格はない

 太陽と時の動きから導き出された“時間”という概念を、ゼンマイの動力と歯車などのパーツの組み合わせだけで表現する機械式時計は、人類が辿り着いた最も複雑な機械であり、その開発にはガリレオ・ガリレイ、クリスチャン・ホイヘンス、ロバート・フックなどの天才科学者たちも関与していた。そしていつしか時間は社会を動かすルールとなった。ミレーの名画『晩鐘』は、教会の鐘を合図に一日の終わりに神への祈りを捧げている姿を描いているが、それはすなわち時計を使って市民の生活をコントロールしているということ。つまり時計とは“知性と権力の象徴”なのである。

 そのような背景があるため、為政者はお抱えの時計師を雇い入れ、贅沢を凝らした時計を作らせた。複雑機構はもちろんの事、彫金やエナメル画、あるいはジェムセッティングなど、外装にもこだわり抜いた時計を発注することが、結果として工芸的な技法を保護することになり、時計文化を発展させたのだ。

 その関係性は現代にも生き残っている。極めて高価な時計たちは、当然ながら実用性を求める時計ではない。独創的なメカニズムや素材、あるいはデザインなどを開発することで技術を高め、時計文化を守り、そして進化させようという意識を持った時計たちなのだ。つまりこのような時計を手に入れるということは、彼らの理念に惚れこんだということになる。そして時計を購入することで、彼らの哲学をサポートするのだ。

「リシャール・ミル」は、時計のF1と称し、コンセプターであるリシャール・ミル氏が理想とする時計を作り出すために、素材やメカニズムを開発する。『レベリオン』は耐久レースで活躍するレーシングチームが、本気で作っている時計。その画期的な造形美は、時計という範疇を越えた迫力がある。『メートル・デュ・タン』は、現代の時計界を代表する凄腕の時計師が集まって時計を作り上げるという夢のような企画だ。

 どれもが極めて高価な時計であるが、その価値を理解し、活動をサポートしようという愛好家は少なくない。時計業界にはいまだにパトロネージの意識が残っているのだ。

■プライベートジェットが腕時計になったら……。

リシャールミル RM 50-02 ACJ トゥールビヨン・スプリットセコンド・クロノグラフ
リシャールミル
RM 50-02 ACJ トゥールビヨン・スプリットセコンド・クロノグラフ

ケースサイズ:50.1×42.7mm
ケース素材:チタン・アルミニウム合金
ムーブメント:手巻きトゥールビヨン
価格:1億1000万円(税別)世界限定30本

エアバス コーポレートジェット(ACJ)とのパートナーシップから生まれた時計で、最大の特徴はケース素材にジェットエンジンのタービンブレードに使用される「チタン・アルミニウム合金」を使用している点。さらにベゼルはATZホワイトセラミックスで、飛行機の窓型を模している。ムーブメントのパーツはチタンで作っており、軽くて耐衝撃性能にも優れる。

リシャールミル RM 50-02 ACJ トゥールビヨン・スプリットセコンド・クロノグラフ

篠田's ジャッジメント
機能性     ★★★★
エレガントさ  ★★★
質感      ★★★★★
オリジナリティ ★★★★★
※各項目5点満点で評価

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